「いい意味で裏切られた」予告犯 みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味で裏切られた
私は同級会には行かない。
昔どれだけワルだったか自慢を聞かせられ、
それでも結果的に今はうまく行っていて、
真面目に頑張っても意味がないと嘯かれるから。
自分がそうしたことで傷ついた人間がいることを、
微塵も気にしていないその厚顔無恥さに唾棄したくなるから。
だから、この映画にはネットに巣くうワルを掃討してもらい、
爽快感を味わえることを期待していた。
だが、そんな私の浅はかな期待を上回る出来映えだった。
生田斗真の憎らしいほどのかっこよさが、心に染みた。
おそらく考え方としては私が近いのは戸田恵梨香の方だが、
頑張れるだけ幸せだったというのは、最近よく実感するところだ。
戸田恵梨香の最後まで乗せられてやろうじゃないの❗というのも小気味良い。
杉下右京なら頬をプルプルさせて、空気を読まない正義を振りかざすところだろう。
あまりにできすぎ❗の感は否めないものの、程よい心地よさが残った。
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