「景色に救われて最後まで鑑賞」トムとトーマス はむちんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5景色に救われて最後まで鑑賞

2021年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

子供審査員受賞の映画なので、大人が観る場合、違った視点から観る必要がある。我が家に同年代の子供がいるなら一緒に観るとか、育て方の参考になる場面があればいいなと思うでしょう。また子煩悩の性格であればこの手の映画はハマるだろうし、「ホームアローン」やファンタジー、ディズニー系の映画が好きな人もしかり。

映画自体は結構テンポ良く進むので「ながら観」は難しい。そして子供の雰囲気を大事にしたいなら、この映画は間違いなく字幕で観るべき。

 夢か空想か現実か・・・足を怪我したのか思い込みなのか?双子の一体感やファンタジー性は映画ならでは。私は「同じように痛くはならないでしょ」とつい冷静に観てしまった(苦笑)
 そして、服を万引きした際に警備員が捕まえようとしたけど心臓が弱く、薬を飲ませてくれたから逃がしてあげるとか、有り得る部分もあったりするが、(音楽含め)基本ファンタジーなノリのため、大人が観た場合は好みがハッキリ分かれそうな映画である。そう思うと、評価いいのは凄く気に入った人のみレビューしてて、それ以外の人は特に印象にも残らずコメントしようがないからでは?意地悪な言い方ですが、そんな印象を持ちましたね。

ただ、設定は良かったです。よくあるドタバタ家庭の都合いいハッピーエンド映画ではなく、シリアスである。亡き妻への悲しみ?憎しみ?を埋めるように画家しながらトーマスを養子として育ててる。そこにはしっかり愛情を感じる父と子の良き関係があったからです。

 いざ、もう一人のトムと出っくわしてからもテンポ良くわかりやすい展開。お父さんや先生を二人で交互にごまかしながら充実した様子は「可愛い」と感じるでしょう。
 施設にさらわれてからはサスペンス色が一気に強くなるが、子供が冷蔵庫を開けて悪ふざけ(苦笑) 個人的には一大事な時によく言えるなぁ~と思い、大人が言ったらどうなるんだろうと試したいような、でも言えない自分が歳取ったと痛感する。

 いつの間にかケガしても「相棒」は平気だったり、絵の交渉(お金)はどうなったか忘れたりしましたが、時折味わえるロンドンの景色に救われて最後まで観れました。
 人身売買の件は、子供にはいかがかと思うので、なくても楽しめた映画なのに・・・と思った。
 大人が観る場合は、冒頭の私なりの屁理屈に該当しない人は退屈に感じると思う。

個人的には、お父さん(ショーン・ビーン)が良縁に恵まれて良かったなぁ~て思える話でした。

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はむちん