「エジプト記、旧約聖書。」エクソダス 神と王 しょうごさんの映画レビュー(感想・評価)
エジプト記、旧約聖書。
そのまんまです。
改変しては元も子もない、宗教神話ですし。
にしても…
壮大なスケールや、大スペクタクルを楽しみたいなら構いませんが、
ドラマなんて皆無に等しいです。
人の愚かさを描きたいにしても人物像が酷すぎます。
愚かな人間代表として描かれるラムセスは一国の王です。そんな矮小で人望も期待できない上、頭も悪いし、口も悪い。
いいところが奇跡的に描かれない。
いくら王子でも、悪い奴なら悪い奴なりに敵は増えるから頭キレなきゃ、その立場に居座ってらんないよ?
あと、主人公のモーゼがなぜ民に信頼されていくのかが全然描かれない、
いや少しはあるけど…
そんなどこぞの馬の骨とも知れないポッと出が、いきなり門を叩いて「痛みは感じるようになったか?」とか昔掛けられた戒めの言葉
を、目の前で放たれて即信用。
まぬけばっかり
ばかばっかり
神の身技の一言で済ます気なのか…
オイオイ
やたら偉そうなオーラ出してるだけのラムセスとモーゼにみんなへーこらついて行ってバタバタ死んでる感じ…
自分の家族も民族も殺される戦いに身を投じていく民衆が滑稽…
監督が宗教を馬鹿にしてんのかってくらい酷い描かれよう。ほんと。
主人公はほぼ狂信者
カリスマ性は冒頭描かれたあと、さして描かれず…訓練したり海割ったり断片的な映像だけ。
いい俳優なのに俳優殺しの映画。
場面を綺麗にとってcgドーン!ドーン
十戒にはもうひとつ、この映画を戒めとして加えたいレベル。
良くも悪くも、プロモーションビデオみたいでした。
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