「【チェリストの少女とロックンローラーの少年との切ない恋物語。そして、クロエ・グレース・モレッツの出演作について少し考えるの巻。】」イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【チェリストの少女とロックンローラーの少年との切ない恋物語。そして、クロエ・グレース・モレッツの出演作について少し考えるの巻。】
■チェロ奏者を夢見る17歳の高校生・ミア(クロエ・グレース・モレッツ)。そして、出会ったロック少年のアダム(ジェイミー・ブラックリー)と、あっと言う間に恋に落ちる。
だが、ミアが遠いニューヨークの名門ジュリアード音楽院を受験した事を知り、二人の間に溝が出来てしまう。
そんな、ある雪の日、ミア一家の乗った車が事故に遭ってしまう。
気がつくと、ミアは病院のベッドで横たわる昏睡状態の自分を見下ろしていた。自分以外の家族が次々と亡くなる姿を見るミア。
おじいちゃんや友人達が見守る中、アダムが飛び込んで来る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・真っ白な肌のクロエ・グレース・モレッツだからだろうか、幽体離脱し、次々に亡くなる家族の姿を涙を流しながら見ている彼女の姿が、実に切ない。
・物語は、家族が元気だったころの思い出を挟みながら進んで行く。特にミアとアダムが家族に囲まれて”スマッシング・パンプキンズ”の名曲”Todyay"をチェロとギターで演奏するシーンは良かったな。
・おじいちゃんが、ミアの手を握って語り掛ける姿も、印象的だ。
”お前が目覚めた時に、もう誰も家族は居ない・・。逝ってもいいんだよ・・。”
・だが、そこに駆け付けたアダムとミアの親友の女の子。アダムはずっとミアのベッドの脇に居る。そして、ある日彼は一通の封書を持ってくる。それはジュリアード音楽院からの合格通知だった。
アダムは言う。”一緒にニューヨークに行こう。”
その瞬間に、ミアは目覚めるのである・・。
■私が、クロエ・グレース・モレッツ出演の映画を映画館で初めて観た作品は、「モールス」である。当然、彼女の事は知らなかったが、笑顔無き小さな吸血鬼を演じる姿を見た時には、”誰だ、この子役さんは!”と思い、慌ててパンプレットを買ったモノである。
その後も「キック・アス」シリーズを除き、私が見た彼女の主演作は、代表作「キャリー」を始め、難病モノの「彼女が目覚めるその日まで」など、哀しき役柄が多くて”何で、ホラー系が多いのだろう。”と思っていた。「サスペリア」等は、何処に出演しているのか分からなかったもんな。
今作も、ラストは救われるが、悲劇ものである。
けれども、最近は明るいアニメの声優が増えて来たよな。
何か、作品選択を変えたきっかけがあるのかな。じゃーね。