劇場公開日 2015年4月11日

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「主演なのに日村の出番が少ない、おかげで笑いどころも少ない」新選組オブ・ザ・デッド スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0主演なのに日村の出番が少ない、おかげで笑いどころも少ない

2017年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

主演がバナナマンの日村と言う時点で作品そのもののクオリティには期待できないなと思いつつも、単純に日村が面白ければそれでいいやぐらいの気持ちで鑑賞したら、それすら微妙と言う・・・何とも中途半端なゾンビ時代劇コメディ映画でした。
どう料理しても面白い日村を使ってこんな中途半端な映画を作ってしまうとは・・・と言うか、日村が主演と言えるかどうかも怪しい映画でしたね。
ネームバリューの面で他は微妙な方ばかりでしたから、客寄せ的な部分もあったのでしょうが、それにしても主演なのに出番がいくらなんでも少なすぎ!
序盤の10分ぐらいは日村のおかげで面白くなりそうな雰囲気満載だっただけに、彼の出番の少なさがホント悔やまれます、ギャラ的な問題?日程の問題?そこだけは妥協しないで欲しかったなぁ。

まあでも、さすがは日村です、彼の出ているシーンは、いるだけで何となく面白かった。
そして屑山下衆太郎と言う名前がこれだけしっくり来る役者さんは、他に想像できません。
名前だけで既に笑える訳ですから、もう何したって面白いのは明白な訳で、見る側としてはここは彼のキャラ頼みの映画にしてもらって全然良かったのに、そこは監督さんのプライドが許さなかったのでしょうか、日村頼みの映画に仕上げなかった分、思いのほか笑いどころは多くなく、それでいてゾンビ映画要素も時代劇要素も中途半端だった為、何とも微妙な映画に仕上がってしまった印象を受けてしまいました。

幕末の時代設定でゾンビ映画を作ると言う発想自体は悪くなかったんです、ゆる~いコメディ仕立てにするのも低予算であろうことを考えれば悪くない、でも現実それほど面白くなかったことを考えると、脚本も担当した監督さんの力量不足は否定できない事実でしょうね。
特に日村不在のシーンはホント盛り上がりませんでしたからねぇ。
ただ意外と胡散臭い坂本龍馬はいいキャラしてたなと思いましたが、演じていたのは監督さん自身だったんですね、それは当然いいキャラに仕上げるはずだ・・・。

他に見所があったと言えば、新選組の見習い火藤を演じた山本千尋の剣術アクションぐらいか、彼女は実際の武術(太極拳)にも秀でた方のようなので、お飾りヒロインとは一味違う剣さばきを見せてくれました、が、そこももっともっと見せて良かったと思うのに、何か微妙に中途半端だったんですよねぇ。
低予算映画にそこまで辛口に言うのもアレなんですが、コメディ映画としても、ゾンビ映画としても、時代劇映画としても、どの視点で見ても微妙だった印象で、いまいち掴みどころがなかったです。

スペランカー