劇場公開日 2015年7月25日

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「伝わることと、伝わらないこと」野火 シーナマサヨシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0伝わることと、伝わらないこと

2015年8月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

映画「野火」凄まじい作品だった。
絶望的で、グロテスクで、いやらしくて、恐ろしくて。
あの戦争の無謀さや無残さがむき出しで描かれていた。

でも、何かが伝わってこない。

それは、スクリーンからは熱も死臭も硝煙も乾きも伝わってこないからで、これはどうしようもないこと。全ての映像作品の宿命。

それで思ったのは、あさ基地に出勤して、遠隔操作のドローンで爆撃をして破壊や殺戮をして、夜は家族と夕飯を共にしてベッドで休む、という戦争のこと。

そして「相手がモビルスーツなら、人間じゃないんだ!やってやる!」というアムロのセリフに込められた人に潜む狂気。

あと、リリー・フランキーはミスキャストだったと思う。

シーナマサヨシ