ギヴァー 記憶を注ぐ者のレビュー・感想・評価
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白黒からカラーへ
白黒映像から始まる。ジョナス(スウェイツ)がギヴァー(ブリッジス)から記憶を伝授されていくうちに、すべてのものに色がついてゆく。白黒からカラーへ変わる様子は『カラー・オブ・ハート』に似ているかもしれない。
未来の理想郷がどうもうそくさいというか、観ていても想像できない。管理されているとはいえ、愛や憎しみといった感情を誰も持たないコミュニティなのだ。そこまでの設定はやりすぎだろう。動物でさえ持ってるのに(笑)
自分と同じくレシーヴァーの後継者になるかもしれない赤ん坊ゲイブを連れて、ジョナスは記憶の境界線へを探す。もはやコミュニティの異端者となった彼は自分が正しいと信じて逃亡を図るのだ。赤ん坊を連れ出す際には幼なじみのフィオナに規則違反をさせたせいで、彼女は解放(処刑)されそうになる。しかし、彼が向かった境界線を越えると人々に記憶が戻り・・・といったストーリー。音楽のない世界はやっぱりきついなぁ・・・
高校の授業で読んだ本
面白かった。この映画が出た当時は、この世界観をどう映像化したのだろうか、と思いながらも、映画館に足を運んでいなかった。
ネットフリックスにて観賞後、よくぞ映像化しました!の一言。
phobeとか原作の登場人物がいないなあとは思いましたが、人間の愛とかポジティブな感情は、憎悪などのネガティブなそれを凌駕するほどのパワーを持つ、という大切なメッセージを頂きました。
あとborder が崩れたあとのパパっちとかrelease の罪悪感に苛まれる日々が気になりました。
平和と引き換えに愛を失う
最初はモノクロの世界。
人々は完璧に管理された世界で色も感情も持たずに、平和に暮らしている。でもどこか変な世界で
ギヴァーに与えられた「記憶」はどれもとても美しいものだった。それは今の私たちが当たり前のように目にしているものばかり。それがどれほど幸せなことなのかを教えて貰った気がする。
お父さん役の人、えらいかっこいいなと思ったらターザンの人だったのね(笑)
そしてテイラースウィフトも出ます。可愛い。
差異は不要だと思うか?
映画「ギヴァー 記憶を注ぐ者」(ィリップ・ノイス監督)から。
たぶん・・この長さの映画では、メモの数は最多だろうし、
台詞のほとんどをメモした気がする。(汗)
世界の荒廃を経て、人類は(差別もなく)平等で、
争いのない理想郷のような社会を作り出した、までは理解できる。
みんな平和を願っているのにもなぜ戦争が終わらないのだろう・・とか、
いじめや人種差別など、まだまだ課題が残っている現代、
どうしたら、無くせるだろうか・・と真剣に考えてた時があったが、
その考えを根底から覆された気がして、とても印象に残る映画となった。
人類は、肌の色も人種の差異もない社会を作るために「色彩」を、
心の奥深くから湧き出てくる感情を抑制するために「音楽」も手放した。
確かに、差別(差異)も無く、同じ意識を持った人間が集まり、
怒りや憎悪の感情が生まれてしまう危険性は、格段と減った。
しかし・・味気ない生活、面白みのない人生が繰り返される。
争いごとや、貧富の差がある社会を肯定しているわけではないけれど、
この世に生まれたからには、与えられた環境がいかに差異があろうとも、
喜怒哀楽とともに、生きていくことが人生ではないか、と感じる。
先輩の「ギヴァー(記憶を注ぐ者)」が、次世代の「ギヴァー」に問うた
「差異は不要だと思うか?」の質問が、心に残った。
差異(差別)を無くそうとするのではなく、少なくしようとすることが大切。
本当に差異が無くなったら、窮屈な生活が待っているんだよなぁ。
惜しい
設定、目的、映像、とてもいいと思います。
が、全て惜しいんですよね。
ギヴァー?レシーバー?
レシーバーはそのうちギヴァーになるってことでいい?
最後、境界を越えてコミュニティに影響が出るのはよくわかんなかったです。
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