「予告を観ない方がいいタイプの映画」ピクセル SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
予告を観ない方がいいタイプの映画
序盤のB級くさいノリが個人的には好き。
映像の撮り方も80年代ぽくしたのかな。
途中から普通の映画になっちゃってやや残念。
ギャラガやパックマンが街を襲う映像が一番の見所だけど、さんざん予告で見てしまっていたので、驚きや感動がほとんどなかった。予告を一切観てなかったら、もっと純粋に感動できたと思う。
あと、話がところどころで成立してないので、どうしても駄作に見える。
バカバカしいアイデアで突き抜けてるのはいいんだけど、バカバカしいならバカバカしいなりにその世界観での矛盾はなくさないと、楽しめない。
なんでオタクなのに、軍人よりも運動神経良かったり、カーチェイスの才能があったの? これじゃ、「オタクが活躍する」って面白さが半減。
例えば、光線銃や車をゲームのスティックで操作できるように改造するとか、なんらかのアイデアを挟めば良かったのに。ファミコンロッキーみたいで面白い絵になったと思う。
チートっていうけど、サングラスの裏のコードを具体的にどう使ったの?
例えば、宇宙人側が、ゴーストの役割りをする兵器を人間側に送ったんだけど、それを改造してしまった、みたいな話にすれば良かったのに(そもそも人間側がゴーストの役割の車を作るのがおかしい。だったら車が速いことがズルなんて話は成立しない)。
最後、なんでドンキーコングに勝利したら宇宙人に勝ったことになってんの?
パックマンで人間側がチートしたから宇宙人側の勝利が確定してるはず。それを無しにしたとしても、もう一勝しないといけないはずでは?
まあ、ゲームのルールに従って勝つのにこだわってたわりには、ハンマーを投げてドンキーを倒してるのが訳わかんないけど…。
映像は本当に面白かったし、ゴーストバスターズ的なノリも楽しかったので、ストーリーさえもっとちゃんとしてたらすごく良作になったと思う。