「●フライング・シク。」ミルカ うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)
●フライング・シク。
国際インド映画アカデミー賞14部門を総なめにした作品。陸上選手ミルカ・シンの半生。
とてもいい映画。彼はインドでは日本の長嶋茂男並の位置付けらしく、彼への想いや、印パ関係だとか、そういう国民の素地があっての評価なのかも。歌って踊ってのいつものインド映画ではない。割と骨太。
家族に大事に育てられるも、故郷を追われる。生きるために悪さもするが、とある女性との出会いで真っ当に。そこからは天性の走りの才能に磨きをかける。そして、パキスタンの首相から「フライング・シク」と言わしめるまでに。
シリアスなだけでなく、インド映画らしく、ポップに楽しくの部分もあり。いつもながらインド美人に酔いしれたり。出世して姉ちゃんに会いに行くシーンは号泣だ。このへんの緩急がインド映画はホント素晴らしい。
ミルカ本人曰く「80%は事実」。ローマ五輪のくだりはホントかぁと思ったりするのは無粋か。余談だが、コーチが蟹江敬三にクリソツなのも見処である。
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