劇場公開日 2014年8月30日

  • 予告編を見る

「まさかの前作以上、脚本が良かった」人狼ゲーム ビーストサイド スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5まさかの前作以上、脚本が良かった

2015年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前作とはキャストも違ったし、今回はまた新たなる人狼ゲームの開始って感じでしたので、最初本作は前作と全く関係ないのかなと思いつつ見てましたが、まあ直接の繋がりはなかったですが、前作鑑賞は必須、あれを見たからこそ今回が楽しめる内容になっていて、予想以上に面白みを感じましたね。
しかも今回は人狼、村人、預言者の他に、共有者、用心棒と言う役柄も増えて、より人狼ゲーム要素が増えたのも面白ポイントでした。

まあでもそれより何より、今回は見る者が主人公が人狼であることを分かりつつ物語がスタートしたのが、何気に一番楽しめた要素でした。
何故主人公が人狼なのか、ここは前作鑑賞が必要なんですが、それを知らないと本質的な面白さは味わえない、けどそれを知っていたら2倍楽しめる、そんな作風が結構ツボでした。
この手の作品の続編はほぼ前作以下になることがほとんどですが、コレは上手いこと作りましたね。

人狼がいかにして人狼と気付かれずに村人を始末出来るか、用心棒もいますからそう簡単には始末できない要素もあって(前作はここがあっさりでしたからねぇ)、前作とはまた違った意味でのハラハラドキドキを味わえたのが面白かったなぁ。
主人公を演じた鋭い目力を持つ土屋太鳳の演技も本当に素晴らしかった!
土屋太鳳作詞・作曲の変な歌には最初?でしたが、終わってみればクセになってしまいました(笑)

相変わらず心理戦要素は薄めでしたが、それでも脚本・役者の演技は前作以上、しかも意外性のあるラストも悪くなく、まあ期待値が低かったせいもあるのでしょうが予想以上に楽しめました。
森川葵、青山美郷の準主役2人もしっかりとした演技で印象的、前作はアイドル映画風でしたが、今回はちゃんとスリラー映画になっていたんじゃないかなと。

スペランカー