劇場公開日 2015年2月28日

  • 予告編を見る

「先生がかっこいい。」くちびるに歌を mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0先生がかっこいい。

2015年4月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

長崎は五島列島を舞台に、中学生たちの悩みなどを合唱に乗せて描く。

三木孝浩監督は、これまでけっこうコテコテのラブストーリーを手がけてきた印象であるが、本作は恋愛沙汰はほとんどない。
どこかで観たなぁと考えたら、本広克行の「幕が上がる」と似たテイストであった。

父親に捨てられた娘、自閉症の兄のために生まれてきたと思っている少年。生徒側はこのふたりのドラマが軸。
産休に入る顧問の代わりにやってきた臨時教師は、高名なピアニスト。彼女もまた闇を抱えていた。

ピアノの特訓を積んだという新垣結衣が、相当いい。ノーブルな顔立ちとスレンダーなスタイルは、かなりかっこよかった。
闇を抱えているので、笑顔になることが少なかったのだが、だからこそほころぶ顔がよかった。

モチーフになっているアンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」は大好きな曲で、この曲を劇中で合唱するだけでポイントは高い。

日本の中学生は、かなり優秀なのか。新しいスターがいろいろな作品から生まれそうである。

コメントする
mg599