「ほんわかしますね。」くちびるに歌を よしよしさんの映画レビュー(感想・評価)
ほんわかしますね。
映画という短い時間の中では、すこし描写不足に感じる所があります。原作を読めば保管されるのかな~。なので、ちょっと甘いかもしれませんがそれでも☆5をあげたいです。
なにしろこんな短い時間の中で綺麗にまとめられているのは天晴れです。場面場面であった伏線が最後に集約されてきちんと使われるところが見ていてすっきりしました。
あと子役たちもいい!正直こんな五島弁いまどきの若い子は使わないよ、と苦笑していましたが、最後は自然体の演技でぐんぐん引き込まれていきました。
特にメインの部長と自閉症の兄をもつ男の子。この二人の演技はよかったです。
五島の美しい景色も、見事に映像に残してくれていて、じんわりきました。ぜひあの海をみんなに見て欲しいです。
合唱も、あ~この曲歌った歌った!と聞いてるだけでうれしくなります。とにかくじんわりほんわりしたい人にはオススメです。
そりゃー青春映画なので波乱万丈なんてないし、あっと驚くような秘密なんてありません。それでも引き込まれる映画です。
色々な人たちがいて、人に言えない悩みを抱えながら、本人にはどうしようもできない事にくじけそうになりながら、それを受け入れて前を向いていく。戦うのではなく、抗うのではなく受け入れる。そういう前の向き方も一つの強さだと思いました。
たとえ他人から見たら納得できない事でも、本人が受け入れているのならいいのかもしれない。静かな強さなのかもしれません。
とにかく最初から最後までほんわかします。ぜひ見てみてください。
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