「【品性溢れる秀逸な邦画。傷ついた元ピアニストの教師が生徒たちの歌声に勇気づけられていく姿が眩しい。新垣結衣さんのベストアクト作。】」くちびるに歌を NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【品性溢れる秀逸な邦画。傷ついた元ピアニストの教師が生徒たちの歌声に勇気づけられていく姿が眩しい。新垣結衣さんのベストアクト作。】
臨時教員として、五島列島のある島に赴任した柏木ユリ(新垣結衣)の表情は暗い。笑顔はない。生徒たちに対する態度もそっけない。
彼女の暗く、覇気のない姿の理由は徐々に明かされる。
木下恵介監督の「二十四の瞳」は、冒頭から明るさに満ち溢れた名作なのは、万民が知る所であるが、今作は彼の名作へのオマージュに彩られている。
五島列島の風土と、そこで暮らす生徒たちの明るい表情と、彼らが奏でる合唱が、徐々に柏木ユリの心を解きほぐしていく過程が観ていて心地良い。
生徒たちを指揮するユリの吹っ切れた表情と、生徒たちの歌声が響き渡るシーンは忘れ難い。彼らが歌う歌はアンジェラ・アキの名曲である。感動を禁じ得ない。
当時、中学生を演じた方々には、長崎出身の方を中心に現代邦画を牽引する若手俳優さんたちも出演していた。
(恒松祐里さん、葵わかなさん、佐野優斗さん・・・)
<三木孝浩監督が、「手紙~拝啓 十五の君へ~」から物語を組み立てた気品溢れる邦画である。>
<2015年2月28日 劇場にて鑑賞>
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みかずきさんのコメント
2022年10月22日
共感ありがとうございます。
本作のガッキーは、従来イメージとは異なるふてくされガッキーでしたが、
ふてくされガッキーもgoodでした。
ファンなので、どんな表情もgoodになるのかもしれませんが。
では、また共感作で。
-以上-