「ここから一歩踏み出す勇気を。」くちびるに歌を しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ここから一歩踏み出す勇気を。
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原作は未読です。
15歳、思春期の絶賛真っ只中。子供と大人の間のような、中途半端だけれど、とても大切で貴重な時間ですよねぇ…
悩み、傷つき、ぼんやりしたもどかしさを抱く時期。五島列島に暮らす合唱部の生徒たちも例外ではありませんでした。
彼らと接する内、徐々に変化していく柏木先生の心情を、新垣結衣が繊細な演技で表現していて惹きつけられました。
県大会のホールに響く、それぞれの想いが宿り、青春の全てを昇華させるような美しい歌声に涙が止まりませんでした。
それはまさに、「心に太陽を、くちびるに歌を、朗らかな調子で」そのままの混じり気の無い澄んだものでした。
島の美しい風景と共に紡ぎ出される物語は、「二十四の瞳」を髣髴とさせました。同作同様、教師と生徒たちの心の交流を描いた、青春映画の新たな名作だなと思いました。
※修正(2022/10/23)
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