「(愛のある)ダメ出し」くちびるに歌を marさんの映画レビュー(感想・評価)
(愛のある)ダメ出し
典型的なお涙頂戴の邦画って印象なんだけど
他のレビューは軒並み高評価。
ちょっと自分の感性が不安になってきた…。
唯一良かったのはラスト近くのフラッシュモブ的な大合唱。
あそこは集大成って感じがして非常に良かった。
ので、★プラスひとつ。
自分が30代のおっさんなせいか登場人物の誰にも感情移入できず
後半の「恋人が…」っていうありがちなトラウマに
それまでの盛り上がりというか期待感が、さぁっと冷めてしまった。
作品テーマはたぶん「それぞれの存在意義とは」だと思うんだけど
ありきたりな設定じゃなく、もっとテーマを掘り下げるような、
柏木先生の本質的な存在意義を掘り下げるような設定(トラウマ)にしてほしかった。
そしてひとつ言えるのは、主人公はガッキーでも部長でもなく、
きっと桑原くんだってこと。
無垢な彼の思いは確かに尊いものなんだけど、
自分の役割を意識しすぎるあまり、
ある意味で奴隷のような人生になってしまわないか、おじさんとしては心配に…。
ともあれ、こういった自己犠牲を美しいものとして描く映画ってどうなんだろう?って最後までモヤモヤすることになってしまった。
中学生男子はそんな事できない、とか
本番前にそんな連絡すんな、とか
桑原くんの父親がクソすぎるだろ、とか
気になってしまった点は他にも色々。
邦画、もっと頑張ってくれ。
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