「船の汽笛の音は、ドの音」くちびるに歌を shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
船の汽笛の音は、ドの音
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映画「くちびるに歌を」(三木孝浩監督)から。
「アンジェラ・アキの名曲『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』を
モチーフに生まれた中田永一の小説を新垣結衣の主演で映画化」、
この解説に、ちょっと惹かれて鑑賞した。
ストーリーが連想しやすくなってしまい、かえって難しい。
逆に、安心して観れる、という表現もできなくないが、
やはり、もの足りなさが残ったまま、ラストを迎えてしまった。
そんな中、今回私のアンテナに引っかかったのは、
「船の汽笛の音は、ドの音」というフレーズ。
あっ、そうか、確かに「ド〜」という音階、ずっと延ばしていると、
「ボ〜」と重なり、船の汽笛になっている。
主人公のひとりとなっている男の子の兄が障害を持っていて、
時々「ボー」と口にするのは、病気のせいだと思っていたが、
実は「ド」の音を出していたということにも、気がついた。
船の汽笛で「2回は、出発の合図。前進、前進」というフレーズも、
船の音を生活の中で耳にする、小さな島の住民ならではの視点として、
面白かったと思う。
そんなことを書きながらも、やはり主演の「新垣結衣ことガッキー」が、
最初からラスト直前まで、ニコリともしない仏頂面で演技し、
最後に1回だけ、船の上から満面の笑みを浮かべるシーンがよかった。
笑顔が似合う女性が、笑顔を見せない役、難しい演技だったろうなぁ。
P.S.
発声練習のフレーズ「AEIOUEA あえいおうえあ」
私たちは「IEAOU いえあおう」だったなぁ、たしか・・・(笑)
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