「【100歳の誕生日会をそっちのけに逃走したアランの過去の面白き回想シーンも含めた珍道中を描く。スウェーデンコメディー映画。】」100歳の華麗なる冒険 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【100歳の誕生日会をそっちのけに逃走したアランの過去の面白き回想シーンも含めた珍道中を描く。スウェーデンコメディー映画。】
原作は2010年、スウェーデンの大ベストセラー ヨナス・ヨナソン著「窓から逃げた100歳老人」
アラン・カールソン(ロバート・グスタフソン:スウェーデンの国民的コメディー俳優だそうだが、初見)は入所している老人ホームを100歳の誕生日に抜け出す。
駅であり金をはたいて切符を買い、若いギャングから”一時的に預かったスーツケース”を持ってバスに乗り込み旅立つアラン。
駅舎で暮らすホームレスと意気投合して酒を酌み交わしたり、スーツケースを取り戻そうとしたギャングをハンマーでノックアウトさせ、死んでしまっても”やっちまったことは元に戻らない”とケロリと一言。
その後も、彼の回想シーンを挟みながら、珍道中は続く・・。
ーアランが関係した歴史上の人物ー
[スペイン内戦にて]
・フランシスコ・フランコ →アランを命の恩人としてワインとパエリアでもてなす。
[マンハッタン計画に関連して]
・ロバート・オッペンハイマー博士
・ハリー・S・トルーマン
[東西冷戦に関連して 1]
・ユーリ・ポポフ
・ヨシフ・スターリン →アランがフランコ将軍の友人と知り、強制収容所へ送り込む。
[東西冷戦に関連して 2:アラン二重スパイ時代]
・ロナルド・レーガン →”断じて、壁は壊させない!”と叫ぶがその壁はレーガンの別荘の壁であった・・・。
・ミハイル・ゴルバチョフ →アランが録音したロナルドの叫び声を聴き・・・。
<「フォレスト・ガンプ」を彷彿とさせる、アランの回想シーンも面白き100歳になっても好奇心旺盛なおじいさんの時空を跨ぐロードムービー。劇中にアランが口にする数々の台詞も粋である。>
<2014年12月5日 劇場にて鑑賞>