最高の人生のつくり方のレビュー・感想・評価
全7件を表示
マイケル・ダグラス&ダイアン・キートン
タイトルがどこかで見た気がすると思っていたら、単に似たようなタイトルが最近の作品でかさなってただけ。
主演の御二方。マイケル・ダグラスとダイアン・キートン。マイケルは70代であの色気。色男がそのまま歳を重ねてダンディに育つとこうなりますのモデルみたい。
ダイアンは恋愛適齢期から大好きで、歳をとってしわもあるし、しっかりおばあちゃん役がはまるのだけれど、いつも少女のような雰囲気がある。そのピュアさにいつも癒され、ドキドキさせられ、魅力的だなぁ〜。
下ネタのオンパレードについつい笑ってしまう。
大人の恋愛コメディのような、よいしょよいしょでヒューマンドラマも入り混じっていて、時間もちょうどよかった。テンポがいいね。
孫のサラもとっても可愛い!
タイトルのようにこれが最高の人生かと考えると、
まぁ、これが最高!と思う方もおられるでしょうが、個人的には、ちょっとタイトル盛り過ぎちゃうか?と思ってしまった。
ラストのシーン、マンションの住人全員集まって、イモムシの成長ムービーを鑑賞。
平和すぎて、ほっこり笑みが溢れた。
あっという間に終わって、後味スッキリ。
鑑賞しやすい一本でした。
おばあちゃんはちょっと苦手かも
映画「最高の人生のつくり方」(ロブ・ライナー監督)から。
「最高の人生のシリーズ」と思って観始めたら、大間違い。
原題「And So It Goes」を、どう解釈したら、
こうした邦画タイトルになるのか、ちょっと理解に苦しんだ
というのが本音である。
和訳の「そして、今は・・」という表現を見つけ、少し納得した。
また「大人のラブストーリー」というよりも、
同じ世代として「高齢者の生き方の提案」って感じで、受けとった。
「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれるのを、イヤなフリをして、
けっこう楽しんでいる、という印象さえ残った。
存在さえ知らされていなかった9歳の孫娘と遊園地に行き、
自分から「おばあちゃんはちょっと苦手かも」と言ってみたり、
「すごく楽しかった、ありがとう、オーレン」と名前を呼ばれ、
「おじいちゃん、と呼んでもいいよ」というシーンが面白かった。
物語は、無理やり「高齢者の恋愛」の方向へ持っていこうとするが、
私は、今まで想像もしていなかった「小さい子どもと遊園地」で、
二人の幸せそうな顔の方が、観ていてほっこりした。
タイトル1つで、観て欲しいターゲットが変わることを、
日本版にする側は、意識して欲しいなぁ。
人生って捨てたもんじゃない
主演のマイケル・ダグラス70才、ダイアン・キートン68才。
老いらくの恋なんて気持ち悪い?そりゃーそうでしょう、若い人には無理にとは言いません。
ところが話の旨さと役者の好演、選曲の上手さ、監督のセンスで浄化されてしまいます。
リア(ダイアン・キートン)にかかったら自己中の鼻持ちならない偏屈親父オーレン(マイケル・ダグラス)が温かい心を取り戻してしまうのです。
先ずオープニング・タイトルバックに流れる「青春の光と影」で痺れます、劇中で歌うダイアンのジャージーな歌の上手さにも驚きました、流石、若かりし頃歌手志望だったことが頷けます。「恋愛適齢期」であの変人ジャック・ニコルソンを虜にしたダイアンですからマイケル・ダグラスなど朝飯前でしょう。脚本は「恋愛小説家」で不器用な中年の恋愛描写では定評のあるマーク・アンドラスですから偏屈親父の扱いも手馴れています、偏屈と言っても大体歳をとるとそんなもんでしょうし、笑いをまぶす茶目っ気の旨さで致命的な嫌悪感には至りません。
子供が出てくる映画は子役の外連味や可愛さに頼る演出が多いですが本作は大人の映画です。
脇役陣も素晴らしい、唯一のオーレンの理解者でもある不動産屋のオーナー、頼れるマダム、クレア(フランシス・スターンハーゲン)もいい味出していました。ロブ・ライナー監督もかつらを被ってピアノ弾きで好演、自虐ネタのようなセリフにも耐えていましたね。
好みは人それぞれですが私にはどストライク、いい具合に力が抜けていて本、役者、音楽のバランスが心地よい希少な映画、邦題の「最高の人生のつくり方」は力み過ぎでしょう、「人生って捨てたもんじゃない」位がちょうどいい感じに思えました。
オーレンにとっての理想郷とは
お互い配偶者を亡くした老齢の男性と女性が、
ただの隣人から、かけがえのないパートナーと
なっていく様子が描かれている。
ラストは、まさにリトルシャングリラが実現していて
最高の老後だと思える。
黒人の夫妻が息子にオーレンという名前を
つけたのも感動的だった。
最愛の妻を亡くしてから、人間的思いやりを
何処かにやってしまったオーレンが、
独りぼっちの老後でない人生を作り上げたのが
凄いと思った。
温かいオトナのお話
2度見ても楽しかったからレヴュー訂正
自己中で頑固な主人公がどんどん良い人になって行って、ちょっと物足らなかったかな。←もともとは自己中な人ではなかったんだ。
息子との確執的な部分の描き方もちょっと浅いから、理解しあい仲良くなってもそれ程感動的ではない感じ。しかし中心となるオーレン(マイケル・ダグラス)とリア(ダイアン・キートン)との関係はとても素敵でした。孫との関係も中々良かった。
全体を通して温かみのあるお話でした。
全7件を表示