劇場公開日 2014年11月1日

「Vol.2 単独の面白さは無く、物語を完結させるためだけの作品。」ニンフォマニアック Vol.2 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0Vol.2 単独の面白さは無く、物語を完結させるためだけの作品。

2014年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

全く面白くなかった訳では無いですが。
Vol.2における目新しい要素は殆ど無く、Vol.1同様に期待外れでした。

自らを「色情狂」として自身の経験を赤裸々に語るジョー。
彼女の話を自身の知識と関連付け寛容に許容するセリグマン。
彼等の掛け合いが微妙に咬み合っていない大きな理由が冒頭で明らかに。
…明らかになると同時にセリグマンの口数が随分と少なく。
地味に傷付き、取り繕う努力を放棄したセリグマンに思わず苦笑しました。

しかしジョーが語る話の衝撃度は本作でも残念な感じ。
Vol.1で判断を持ち越した、ジョーの体験談の衝撃度はVol.2でも跳ねず。
若い時のジョーのフレッシュな体験談に比べると更に間延びした印象。
突き抜けた、常人には理解出来ない域にはいかず期待外れでした。

ブラックコメディ要素も中途半端。
小ネタが随所に差し込まれるものの、Vol.1 第3章「ミセスH」には遠く及ばず。
不良黒人2名とジョーの「オレオ」の際のイザコザは少し笑いましたが。
それ以外の部分はイマイチでした。

題名、テーマ、監督の割にやはり衝撃度が期待値を越えなかった本作。
Vol.2 単独の面白さは無く、物語を完結させるためだけの作品という位置づけ。
Vol.1と2を併せてキュッと絞った方がまだ良い作品になったのではないかと改めて思いました。

鬱展開を狙ったラストもイマイチ。
最後の最後まで衝撃度に欠ける作品でした。
個人的に、あの場面は攻守交代でジョーの生まれ持った「色情狂」を発揮して観客共々翻弄した方が良かったと思います。

普段刺激が少なくセリグマンのような生活を送っている方。
オススメです。

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Opportunity Cost