「異文化交流の幸せな結末」マダム・マロリーと魔法のスパイス くりあさんの映画レビュー(感想・評価)
異文化交流の幸せな結末
料理を題材に異文化接触を描いたヒューマンドラマ。
インド人移民の料理人一家が、フランスの一つ星レストランの向かいに居を落ち着け、衝突しながらも理解し合う過程を描く。
向かい合う二軒のレストランを隔てる道路が、心の距離を表すのに象徴的に使われており、タイトルにもなっている。(原題 The Hundred-Foot Journey )
邦題は何これ。マロリーがキャスト順位の一番目なのは役者が格上なだけで、主演は若い二人じゃないの?スパイスはきっかけであんまりメインテーマに関係ないし……。
若い二人の料理人、マロリーとパパの、それぞれの距離感と文化摩擦、その解消が面白い。
後半駆け足な感じもするが、ここでこじれると決裂の結末しかなさそうなのでそんなものか。
幸せな結末にはなったものの、相入れず出て行った人もいるわけで、異文化交流の難しさも描かれていて深い。
星4。流石ディズニー、内面描写が上手い。
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