劇場公開日 2014年8月16日

「主人公のまなざしがいい!」ショートホープ かんいちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0主人公のまなざしがいい!

2016年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ストリッパーを母に持ち、実の父を知らない主人公:和也が、居場所がなくなり、亡くなった母の面影を辿りつつまだ見ぬ実父を求めて歩いてゆく。
大きなイベントがあるわけでもなく、日常の一コマとして淡々と
道すがらの人々と繰り広げられるドラマで構成されています。
もともと単館系映画として作られているので、いまどきの幼稚な説明シーンや演出なども挿入されておらず、また音楽もほとんど入っていない静かで、やや難しい印象もありますが、それがこの作品の味なんだと思います。
岸辺一徳さんの存在感がすごいです。
子どもから大人になるその狭間、そのモヤモヤした感じがよく伝わってきます。
個人的にはモノトーンに近い印象を持つ作品です。

客に媚びず、いい映画だと思います。

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かんいち