「何から何まで既視感に溢れた作品。」NY心霊捜査官 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
何から何まで既視感に溢れた作品。
正直、期待外れ。
題名とポスターアートから「13ゴースト」的な悪霊達との戦いを期待。
解放された悪霊と人間の闘いが新たな設定や小道具と共に観れるのかと楽しみにしていたのですが。
…蓋を開けてみると「エクソシスト」の劣化版。
悪魔に憑かれた人間を神父と刑事が聖書と十字架で。
エクソシストが当たった後に粗製濫造された作品群と大差無いです。
それでも演出が新鮮であれば、という期待も空しく。
暗闇と意味有りげな余白で恐怖を煽る、手垢が付いたJホラー的な演出が終始。
悪魔の登場を灯りの点滅と無線の雑音で示すあたりも既視感が。
観客として何かを見つけようと暗闇を注視しているうちに中盤以降は徒労感も。
「何故、金を払って暗くて何もない画面を見続けなければならない」という遣る瀬無い気持ちになりました。
何から何まで既視感に溢れた本作。
近年、同様の体験をした作品として「フッテージ」が挙げられますが。
「フッテージ」は設定/小道具の新鮮味があった分、幾分マシ。
作り手の不誠実さすら感じる作品でした。
ベロベロバーなお化け屋敷的な驚きを求めている方のみ。
オススメです。
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