劇場公開日 2015年2月13日

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「のんびりした気持ちになれる作品」劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5のんびりした気持ちになれる作品

2020年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2015年2月鑑賞
トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念して、ムーミンの生まれ故郷フィンランドで製作された劇場版アニメーション作品となります。
単純にムーミンの新作が観れるだけでもかなり嬉しい私、この公開を指折りまっていました。
更にこの作品、吹き替え版では「楽しいムーミン一家」のキャストがそのまま集まっているので、それだけでもかなり胸が熱くなります。
そんなこの作品、始まってみるとすぐわかるのですが日本でよく知られる「ムーミン一家」とは少し違い、結構ビターなテイストとなっています。
大塚ムーミン(岸田今日子の)寄りといった感じでしょうか?
皆少しせっかちだったり、フローレンのわがままが増してたり、スナフキンが死人のような顔色だったりと色々な演出面が目に止まります。
 個人的にはスティンキーよりも目立たない扱いのスニフが不憫でした。
でもミーだけはシリーズを通してまったくブレがないですね、今回も実に可愛らしいですよ。
全体的に何と言うか、良くも悪くも実に海外のアニメーションなんです。
とは言ってもやはり北欧だからでしょうか、米のそれではなく上品でセンスがとても良い作りです。
キャラクターデザインやカット割等雰囲気はとても良く、
特にその色彩とOPEDを含む音楽はとても作品にマッチしていました。
少し大人向きな作風になっていますが、始まりから終わりまで小気味よい笑いがあり、とてものんびりした気持ちになれる作品でした。
何だかこれをきっかけに、自分の中のムーミン熱が再び上昇しそうです。
気をつけないと色々買っちゃいそうですよ…。

白波