「たかが百円されど。」百円の恋 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
たかが百円されど。
噂に違わぬ素晴らしい作品だった。
安藤サクラって「座敷女」みたいで、一子というキャラクターもブツブツ喋って性格も暗いしねじ曲がってるし、会話もろくに出来ない全くタイプではない女性なのに、最後には応援してしまう抱きしめてあげたい、「頑張れ!」と声を掛けたくなる魅力溢れる女性になってたので監督の演出もあるのだろうけど、安藤サクラって凄い!と素人目にも分かった。
前半はただ日常を生きるだけなのに、何でこんなに上手くいかないんだろう何でこんなに辛いんだろう。分かるよ、人生こんなもんだよな、何て希望もなく見てたら、
後半一子が鬱屈した日常をぶっ飛ばしてくれた。そうじゃねぇだろ!これから人生は始まるんだろ!と喝を入れられた。
新井浩文の愛すべきクズ役も板についてたし、弱者側に立った監督の目線やブラックユーモアも良かった。
最高の気分になれました。
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