「アクション(だけ)はいい。あ、映像もいい。」ベイマックス だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション(だけ)はいい。あ、映像もいい。
最初の犬と食べ物の短編アニメが、まず気にくわなかった。犬に人間の食べ物をあんなに与えたらダメでしょうよ。虐待でっせ。だいたいあの犬あんなに味の濃いもの食べてたらもっと太るもんでは?
さて、本編のベイマックスですが、予告のようなしんみり系ではなくじつはヒーローものですよとの噂は聞いており、ヒーローものとして見てきました。
普段アクション映像は、何が起こっているかがわからないし、観客に銃口が向いたりしてびびらされる演出が大嫌いなのであまりいいと思いませんが、このベイマックスはアクションシーンが大変面白く見られました。
映像も本当に、鉄の質感やら水やらがもう本物みたいで、こういうところのディズニーのクォリティは素晴らしいですね。
アクションと映像はすごく見応えがありましたが、肝心のストーリーが、ペラッペラに思え、感動のかけらもありませんでした。
やりたいアクションを、叶えるためにつくった起承転結って感じで、あざとい。
ベイマックスが異空間でその身を犠牲にしてヒロを守って(なんてありきたりな!と思いました。安い泣きどころ!)、のこされたロケットハンドに握られていた兄のつくったチップによりベイマックス復活!なわけですが、ベイマックスは自分でチップいつ抜くねん、抜いたらヒロを守るプログラムないんちゃうん?つか、ベイマックスを復活させるくらいならば異空間から一緒に帰らせろよ!と、思いました。
ストーリーは本当に子供騙しです。
ベイマックスはかわいいですけど。
吹き替えで見ましたが、菅野美穂と小泉孝太郎の声が、やはりアメリカの映画には馴染んでなかったです。
ハニーレモンの声優さんは、gleeのブリトニー役の人ですね。それはうれしかった。