海街diaryのレビュー・感想・評価
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また鎌倉を訪れたくなりました。
鎌倉の四季の移ろいの中に
四姉妹が佇む美しい情景描写。
これはもはや無敵ですな。
登場人物が淡々と描かれていましたが、
原作コミックを既読していたので
より深く心情が想像できたように思います。
また鎌倉を訪れたくなりました。
あたたかく優しく流れる
穏やかに優しい空気に満ちていたように感じました。無性に鎌倉に行きたくなりましたね。やっぱり是枝監督の作品は素敵ですね〜。そして、すずちゃんが!可愛いっっ!姉妹っていいなぁ。家族っていいなぁ。
原作既読。日本のいいとこ取りをしたかのような映像美。今はなかなかな...
原作既読。日本のいいとこ取りをしたかのような映像美。今はなかなかなさそうだけど、でも懐かしい感じがする。古い家だけどそこを大切に丁寧な暮らしぶりで守る長女。奔放でざっくばらんだけど本質をついたこともたまにいう次女。個性的だけど場の調整役もかってでる三女。そしてしっかりものだけど子どもらしさを素直に表に出せないでいる、四女、すず。キャストも魅力的だった。押し付けがましくないけど、いろいろ考えさせられるところがあるストーリー。見ていて心が浄化される感じがした。
日本の映画、あまり見ないけど、これはよかったな。
優しく、幸せな気持ちになれます。
『そして父になる』の是枝裕和監督の最新作。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出展作品。
綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆・広瀬すずと、これだけの美女が4姉妹を演じています。しかも、単に美女を揃えただけだとアイドル映画にもなりがちですが、そこは是枝裕和監督の腕が素晴らしく(原作も良いのだと思いますが、原作を読んだことはありません)、しっかりとした4姉妹それぞれの人となりと、生活を描いた作品になっています。
四人が四人とも演技に定評がある女優たち。皆さん、良い演技しています。ただ、時間の制約と物語のストーリー上仕方ないのかもしれませんが、三女の千佳を演じた夏帆がちょっと活きていなかったかなぁ。そこが残念。
すずは、中学生という設定で、サッカークラブに加わります。当然サッカーシーンがあるんですが、あれは、広瀬すず本人?画面にちょっと映っただけなので何とも言えませんが、それほど下手には見えませんでした。撮影技術が上手いということなんですかね?今回の撮影に際して、広瀬すずには台本を渡さず、都度都度セリフを口頭で伝えるという形式を取ったそうです。それが、すずの少し戸惑っているような、自然な感情を作り上げたんでしょうね。
綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆・広瀬すずの四姉妹も素晴らしいですが、脇を演じた風吹ジュン、そして、大竹しのぶもやっぱりいいです。きっちりと存在感を示し、且つ、作品内容も締めていました。ここふたり、やっぱり凄いな。
それに比べ(苦笑)、男性陣の影が薄い気がしました。まぁ、“お父さんが他所に女を作って出て行った”と言う話の背景もあるので、その影響なのかもしれませんが。演技自体は、皆さん定評のある方たちなので良い演技なんですけど、物語の構成に影響を与えるような重要なポジションでは無かったのかな。そんな男性陣の中で、前田旺志郎はいい味出していました。何か、青春って感じです(笑)。
一つ残念に感じたのは、映画という性質上仕方ないのかもしれませんが「えっ?その話、もっと掘らないの?」と思う所があり、話の深堀りが少し足りなく感じた所。でも今回は、四姉妹が一つになっていく世界観を描いたので、あれで良かったのかな。
久しぶりに日本映画でいいものを観た
特に事件ってものはなく、静かに展開するが、シーンが面白く、最後まで楽しかった。
ウメの木を見て、微笑む4姉妹。
このシーンで、この世界に入りたい、四人をみていたという気持ちになった。
ラスト、感情の爆発。
叫ぶシーンはグッときた。涙が溢れた。
久しぶりに日本映画でいいものを観た。
もっと贅沢をいいたくなる
「海街diary」の映画化として期待されるレベルはキチンとクリアしてきています。
キャスト、特に女性キャストについては「すず」役に広瀬すずを得た奇跡によって、脇役含めてもこれ以上あり得ないくらいの水準になってますし、ストーリーについても必要なエピソードを過不足無く盛り込んだそつの無い構成と言って良いかと。
配慮された絵作りで丁寧に撮られている、優等生的に良く出来た映画と言って良いかとおもいます。
ただそれだけに贅沢をいいたくなってしまう映画ですね。
全編を通して鮮烈な印象を与えるのは、実は映画オリジナルのとても丁寧に撮られた美しいシーンですし、やはり是枝監督はマンガとは違う映画というものの力をよく分かっているのでしょう。
だからこそ、出来るならばこれほど原作に忠実であることにこだわらず、もっと自由にこまやかに撮ったものを見てみたかった、と贅沢をいいたくなってしまいます。
原作ファンなのに…だからこそ、やはり原作ファンだという是枝監督による新たな「海街diary」が見てみたかったと思います。
良い映画でした
押し付ける事なく、でも、一つ一つが大事にされている映画でした。ダメなお父さんだったかもしれないけれど、優しいさを受け継いだ4姉妹。お互いが思いやり、察し、支える、そんなシーンがあちらこちらに有り、本当に暖かい映画でした。もう一度見たいな。
『家族とは何か?』を問いかけます。
6月13日に公開された当該作品は、ベストセラーを誇る吉田秋生の
コミック(マンガ大賞2013)を、実写化した映画です。
さすがに、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されただけあり、
洋画と異なる「日本独特の映像」と「ゆっくりとした時間の流れ」を堪能できました。
日本映画もいいですね。。。
当該作品は、『家族とは何か?』を問いかけています。
過去に負った心の傷により、人生の選択や価値観が異なってきます。
女に走り家族を捨てた父親、そして子供を捨てた母親、
子供達の心の傷が、自分の存在価値を否定したり、
結婚を躊躇したりします。
心の傷を癒すには、前に進むしかありませんが、
ひとりでは、なかなか難しいものです。
その様な時、家族を頼っていいのです。
一番身近な家族が支えてくれるのです。
たとえ異母姉妹だって、家族なんだから。。。
こんな事を当該作品は、伝えたかったのでしょう。
ご家族・兄弟・姉妹で、観に行くと、より一層感激すると思います。
お薦めの作品です。
Michi
[追伸]
私は、個人的には、長澤まさみ(28)が大好きです。
この映画には、『世界の中心で、愛をさけぶ』の
テレビ・ドラマ主演の綾瀬はるか(30)と映画で主役を演じた長澤まさみ(28)
(ふたりとも、丸坊主にしましたね。)
の両人が出演しております。
2004年は、長澤まさみが多くの賞を受賞し、綾瀬はるかを凌駕しましたが、
残念ながら、10余年経つと、綾瀬と長澤の力量は、明白に逆転してしまいました。。。
長澤まさみは、頑張りすぎて、自然な演技が出来ていないのです。。。
綾瀬はるかは、流石です。
温かい気持ちになった。
心を揺さぶるような事件や事故のシーンはないけれど、観た後に心が温かくなった。日常的なシーンが多いことで、かえって映画の中に自己投影できたのかも。
家族であっても、隣人であっても、お互いの強さ、弱さ、長所、短所を受け止めあえる場所って、「ここに居たい」と思える場所になるだろうなぁ。
末っ子の同級生がこの年頃の、男女の成長の差をうまく表していて、微笑ましかった。自分も中学生のとき、クラスの女子に子どものように思われていたのだろうか。
丁寧で心地がいい。
ツラいことや悲しい思いはさりげない気遣いで緩和される。
そういった安堵感が全編に敷き詰められていて、ふとした瞬間に涙腺が緩む。
すずを通して、それぞれ自身を見つめる写し鏡とし理解と共感を積み重ね気持ちを通い合わせてゆく四姉妹が今後も変わらず笑顔で生きていける社会でありますように。
好感の持てる作品
とても好感の持てる作品に仕上がっています。さすが是枝監督と言っていいでしょう。
鎌倉の極楽寺駅近くの古い一軒家で暮らす四人の姉妹の物語ですが、小さな出来事の積み重ねで、何気ない日常として描かれていく。出て行った母親との軋轢や、進行中の恋愛の問題も描かれますが、それぞれはあっさりと描かれながらも、考えさせる映画になっています。
私が長男ということもあってか、やはり長女の綾瀬はるかに感情移入したくなるのですが、綾瀬はるかって、こんなに上手な役者さんだったかなぁ。本当にうまくなりましたね。広瀬すずは本当にかわいいですし、四姉妹はとても魅力的です。
ちょっと薄味
原作愛読者。原作との比較になってしまうので映画作品として客観的に評価できないが・・・
普段、原作未読のまま映画を観る機会が多い。今回は原作を愛読しているため、なるほど原作付き映画で原作ファンの不満とはこう言うことかと認識されられた。
話を時間内に収めるため各シーンが薄味なのである。本来なら二時間ドラマでシリーズ化すべき内容なのでしょうがないと言えばしょうがないが。
特に、つかみであるはずの三姉妹と異母妹である、すずとの出会いから一緒に住むことになる過程が浅い。部分、部分は原作通りではあるものの、さらさらと進み過ぎていて印象が薄い。残念ながら原作を思い出して脳内補完しながら観ている状況にならざるを得なかった。
その後も原作を踏襲しつつも、つまみ食い状態となってしまい、ラストはオリジナルな脚本?でやや冗長となり、エンドロール前のシーンが印象的なものの、ストーリーを良く覚えていない・・・
気になる点をいくつか。
●キャスティングはそんなに悪くないとは思えるが(原作通りにはいかないだろうし)、長女(綾瀬はるか)はイメージがちょっと違うような。美人過ぎ、立派過ぎ?また、その恋人(堤真一)が老けすぎでは?貫禄がありすぎて、何かが違う・・・長澤まさみの恋人役も今ひとつ?
その他は妥当なところか。
●二女(長澤まさみ)が四姉妹の中ではビューティ担当のはず・・・が長女が美人過ぎて割を食っているような。長女とのケンカはもうちょっと派手にやっても良かったかも。
●三女(夏帆)の雰囲気は原作に近いような(髪型は原作初期のままでその後の原作に合わせなかったのは実写版としては正解だと思う)。
●大竹しのぶのダメ母ぶりも良かった。すず(四女)の義理の母のダメっぷりはちょっと印象が薄く、鎌倉に向かわせる要素としては弱い。
●ダメ看護師のアライさん・・・原作を知らなきゃ、よく分からないでしょう・・・実写版のツライところ?
●四姉妹の話に重点を置いたためか、原作では比重が大きいすずの友人関係が今ひとつ・・・イケメンの多田は外されたのか?
●すずが素っ裸で扇風機の前に立つシーンはアッパレ。
●MAXの店長、足の指がない・・・の件はその後のストーリーに関係していないのでカットしてよかった。(シーンとしては)原作にもないのに引っ張りすぎ。
●二女の恋人が銀行に来る件、原作は結構笑えるが・・・今作では良く分からない話になっているような。
●鎌倉カスター、セリフにはあったものの実物の描写がなかったような・・・?
最低、あと1回は観るつもりだが、はじめからシリーズ化を考慮した構成なら・・・と思えた。まぁ、失敗してしまうと次がないので完結せざるを得ないのだろうが。
ちょっと手放しには絶賛できない・・・
同じキャストでTVドラマ化もありだが・・・
絵面が華やかで、4人のやりとりが微笑ましかった。 すずちゃんが「自...
絵面が華やかで、4人のやりとりが微笑ましかった。
すずちゃんが「自分はここにいていいのか?」と葛藤するシーンをもっと見ていたかったな。
それだけの反発をするのなら、それ相応の葛藤があったんじゃないかと思う部分があった。
それとも、広瀬すず本人が素直すぎるのか?
広瀬すずの中にある葛藤という感情をもっと引き出してほしかったな。
この作品を見て涙を流したし、笑いもした。
でも見終わったとき、「やっぱり現実には勝てないな」と思った。
私自身がすずちゃんと歳が近くて家庭環境も少し似ているからだと思うが、この作品より自分の今までの日常の方が勝ってしまったような気がした。
今回この作品で切り取られたワンシーンを私は偶然リアルに生きている。そしてすずちゃんと自分の微妙なズレに違和感を感じた。この作品を楽しみにしていた分、違和感との落差はキツいものがあるが、私にとって忘れかけてた感情を思い出させてくれる作品、道しるべみたいな作品になった。
見て損はないと思います!
花火
「そして父になる」の是枝裕和監督が、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという当代きっての人気女優を集めて作り上げた群像劇。
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突然ですが、私、花火が好きです。光と音を忘れた暗闇に、唐突にさんざめく光の奇跡、咆哮。その七色の閃光は時代を経て、人の心を魅了する。そんな素敵な芸術、他にあるかしら。
例えるなら・・そう、是枝監督のあの映画。原作の話題性、現代の嗜好にただすり寄って、スクリーンを埋め尽くす種々雑多な映画の「闇」。その中にあって、突然に咲く「魅せる」光。フジテレビ映画が批判されながらも、伝統として受け継いできた「正統娯楽映画」の脈の中で、現代だからこそできる女優映画という「本当に美しい、圧倒される存在感」を咲かす。こんな爆発力に満ち溢れた映画芸術、最近はなかなかお目にかかれない。そんな、素敵な裏切り。
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突然ですが、私、花火が好きです。連続して大仕掛けの花火が咲き誇る中で、突如「ポッ」と一線のオレンジだけが昇る。その儚い美。それが闇を引き裂く、美。こんな素敵な芸術、他にあるかしら。
例えるなら・・そう、是枝監督のあの映画。長女が腹違いの四女の身長を、家の柱に刻むあのシーン。長女は、四女に話しかけながら「そっ」と四女の髪を直す。どんな言葉よりも、印象的な演出よりも、私にはあの一瞬の動作に、心が震えた。愛が、あった。愛おしくなった。そんな、素敵な驚き。
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突然ですが、私、花火が好きです。火薬が奏でる光もさることながら、沈黙を塗りたくる、音。その響く音色だけでも、胸が躍る。鼓膜が、躍る。ドキドキする。そんな素敵な芸術、他にあるかしら。
例えるなら・・そう、是枝監督のあの映画。この作品には、花火大会のシーンがある。でも、闇を切り裂く火薬の光は出てこない。音が、あるのみだ。その音には、現代を華やかに照らし出す四人の女優の柔らかな笑顔が寄り添う。そう、花火はすでに打ちあがっているのだ。観客の目に、頭に、心に。作り手はそれを感じ、あえて光を遠ざけた。現代の「俺を観ろ」と叫ぶ作り手にはできない芸当だ。そんな思慮深い優しさがじわり満ちる、そんな嬉しさ。
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闇を照らす、光。どんな映画もそんな存在であってほしいと願うけれど、そうはいかない。気持ちが荒む映画も、ある。でも、この一本はきっと、観る人の闇に、そっと語り掛け、果てしない黒を閃光で塗りつぶす力をもつはず。希望になるはず。きっと。
そんな花火が、私は、大好きです。
とてもいい!もう一度観る!
愛、つながり、絆、葛藤、個性などテーマが盛り沢山だけど、ひとつにまとまってる素晴らしい映画だと思います!鎌倉の風景も素敵です!
綾瀬と広瀬の関係がメインですが、脇役がおりなす味がすごい、そして出演していないのに意味がある人物がいるなど脚本もやばい!漫画は読んだことないですが、読んでないからこそ楽しめたのかも!また観たいです。
落ち着いた素敵な作品であるが故に、大きな衝撃は個人的に受けなかったので、星4.5にしただけで5の評価の人もたくさんいると思います、それにも納得!
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