海街diaryのレビュー・感想・評価
全513件中、441~460件目を表示
吉田秋生さんの世界だった♪
待望の公開。
早速観に行った。
結論から言うと、
いい♪
吉田秋生さんの世界だった♪
そもそも是枝監督が、
海街diary原作の第1作を読んだときに
「これを他の人に映画化されたくない!」
と思ったそうだから、
監督自身の原作への思い入れとリスペクトは相当なもの。
愚直と言っていいくらい、原作の世界を忠実に描き出そうとしている。
もちろん、
単行本にしてすでに6巻出版され、いまだ継続中の連作だから、
わずか2時間かそこいらで描ける範囲には限りがある。
軸は、第1作「蝉時雨のやむ頃」
つまり、「すず」が鎌倉に引っ越してくるまで。
そしてそれ以降、登場人物の数だけある物語のなかで、
すずの物語を中心に、海猫食堂の幸子さんの話を加え、
その他は基本的にカット。
まあ当然のことで、文句を言う筋合いではない(言ってる人もいるけど)
最初はどこにも自分の居場所がないと感じていた「すず」が
「ここにいてもいいんだよ」と言われて居場所を見つける物語。
縁先の庭の
三姉妹の母が生まれた年に植えた樹齢55年の梅からつくる梅酒が、
いろいろと象徴的。
一見大きな事件は起こらないように見えるかもしれないが、
人は死ぬ、
あるいは死なないまでも、いつかは別れがくる、
姉妹で仲よく喧嘩しながら祖父母以来の家に共同生活しているこの暮らしもいつまで続くか分からない、
という薄氷の上で人生は送られてゆく、
でもそれでも人は、笑おうとしながら、
ともに生きる道を見出してゆく、
そういう物語。
映画化に関して言えば、
長女の「シャチ姉」は、綾瀬はるかさんではちょっと柔らかすぎた気がする。
すずも、「シャチ姉似」のキツい部分が、ちょっと描かれてなかった。
その辺が、ちょいと残念。
でもそれ以外は、まさに原作の世界が眼前に展開してした。
ずっとその世界に浸っていたかった。
きれい
何気ない景色が美しい
きちんと心に伝わる映画
良い作品にふれることは大事
丁寧に作り込まれた映画
鎌倉に住んでいる三姉妹のもとに腹違いの妹が来る話。
まず、結論から述べると非常に面白かったです。物語には大きな見せ場やハラハラする展開はあまりなく、淡々と流れる感じではありますが、それで面白くない!と言うのはお門違いです。
この作品の魅力は丁寧に作り込まれていることだと思います。4姉妹が主人公という言わば群像劇であるので、どれかに焦点が当てられてしまって他の人物の印象が薄くなってしまいがちですが、序盤の会話やふとした仕草で4姉妹の性格がきちんと読み取れるし、それぞれにどっぷりと感情移入できました。
役者陣の演技は素晴らしく、特に広瀬すずの演技が良い!いきなり三姉妹の下に行くことになって複雑な心境の感じとか、一見打ち解けたように見えて、どこかまだ心を開けない絶妙な雰囲気、これ見事だと思います。四姉妹の絶妙な距離感もまた良いですね。
そして音楽が菅野よう子。これがまた良いです。走り出した時の希望に満ちた音楽とか鎌倉の風景ととてもマッチしていて、もうこのキャスティングした時点で勝ちですね。
すずちゃんの成長と共に三姉妹も成長していく感じとか、自分のいるべき場所はどこなのかずっと気にかけていたことが最後の叫びと共に解決するシーンとか、お見事。
ただ、これだけ綺麗に作られているので、ここ少し無理あるな〜とか、夏帆演じる千佳ちゃんの印象が少し薄いな〜とかほんのちょっと浮き彫りになっているような気がしますが、あまり気になる程でもないし、とても素晴らしい映画でした。オススメです!
一年を通しての鎌倉の景色と姉妹愛が見事に映画化されていた 長澤まさ...
見どころ無し
渋谷直角的妄想の四姉妹。 キャスティングの期待通りに可愛いです。男...
海街diary
鎌倉に暮らす三姉妹のもとに腹違いの妹すずがやってくるというお話。すずは三姉妹を見捨てた父親と他の女性との間に生まれた子ども。亡くなった父親が犯した罪を自分で背負い、異母姉妹との新しい生活にどこか不安を抱えていた。しかし、心優しい姉たちや鎌倉に暮らす人々との交流を通じて自分の居場所をようやく見つけ、成長していく。その様子を見届ける三姉妹も、いつしか妹の存在に感化され、共に成長していく。腹違いの妹すずをきっかけに四人が本当の家族になっていく様子が、美しい季節の移ろいの中で静かに描かれている。
鎌倉市民の一人として思ったのは、変に「鎌倉」を前面に強調していなくて良かった。鎌倉が舞台の作品には鶴岡八幡宮、長谷寺、高徳寺といった観光スポットの代表格が登場することがしばしばあるけど、『海街』は決してそんなことはなく、あくまで鎌倉に暮らす人々の視点から見た「鎌倉」が映し出されている。四季の移ろいも、例えば長谷寺の紫陽花とかをあえて映さず、ごく日常的な風景によって表現されていた。題名が『海街diary』とだけあって、海に降り注ぐ光の変化に四季の移ろいを見出したのは、やはり是枝監督ならではの発想。観光地としての「鎌倉」ではなく、日常の中の風景としての「鎌倉」がスクリーン越しに伝わり、鎌倉市民の僕としてはなんだか嬉しかった。
四姉妹はもちろん、脇役の方々も含め皆素晴らしかった。全員に共通していたと感じたのは「自然体」の意識。何気ない会話やしぐさがアドリブを交えたりすることで、映画を観ているというより、日常そのものを切り取っているかの様だった。広瀬すずに関して言えば、台本は渡されず、監督による「台詞の口伝え」が行われたとのこと。これまでの監督の過去作で、この「口伝え」の対象とされたのは小さい子どもばかりで、高校生に取り入れるのは極めて異例だった。しかし、取り入れたことで、台詞を無駄に熟考せず、突発的な、より自然な芝居ができたのではないかな。
作品の冒頭から印象に残った美しいショットの数々。桜並木のトンネル。涙をグッと堪える自分がいた。
心温まる四姉妹のストーリー
綾瀬はるか、長澤まさみという二大看板女優の初共演ともあり楽しみに映画館に足を運びました。
実際に観てみると、それ以外のキャストの豪華なこと、そして名ベテランの演技の上手さ、また新人期待の女優、広瀬すずの注目など色々ストーリーに引き込ませる要素はありました。
綾瀬はるか、長澤まさみばかりに気をとられる訳ではなく私が今回観て良い味を出していたのは、三女役の夏帆さんの役柄がとても今回の映画でキーマンに感じました。
あと、樹木希林さんや大竹しのぶさんの名演技が長女役の綾瀬はるかさんの絡みが良かったです。
風吹ジュンさんやリリー・フランキーさんの演技も流石だと思いました。
それ以外に堤真一さん、四姉妹それぞれの日常も感じるのがとても身近に感じさせるストーリー、そこに広瀬すずという腹違いの妹という存在。
でも一番のキーマンは名前は知りませんが、広瀬すずの同級生役の男の子がとても心を爽やかにさせる名演技に吸い込まれたのは言うまでもありませんでした。
言葉では語れない、心で観た人それぞれに何かを感じさせる…何か幼い頃に忘れてしまった自分自身の心を思い出させてくれるとても良い映画でした。
女性陣と鎌倉の瑞々しさ
トーホーシネマズデイにて\1100で鑑賞。
楽しみにしていた久々の是枝作品。
死んだ父の、腹違いの妹と、3姉妹が一緒に鎌倉に住むことになる。
大人たちの思惑や、知らない街での生活に戸惑いながらも姉たちに心を開いていく妹。
美しい日本の四季を共に生活しながら、4人はだんだんと「家族」になっていく。
田舎の風景と、ごはんを作り食べるシーンが毎度ながら楽しくうれしい気持ちにさせてくれる。
梅酒を作ったり、ぬか床から野菜を取り出したり、おはぎを頬ばったり。。。
キャストが豪華でもちろん素敵な空気感の映画なんだけど、やっぱりちょっと物足りなかったなあ~
もっとリアルを追及してほしかった。
腹違いの大人である3人もの姉たちに、いきなり一緒に住もうといわれて、行きますと即答できる妹はいないと思うし、
いきなり一緒に住もうと提案する姉の気持ちがわからない。
よっちゃんの年下っぽい彼が、やくざ?に金を渡すために自分と付き合って金をせびっていたのかもしれないというエピソードも突然すぎたし、
幸の不倫相手であるお医者さんとの恋愛模様もなんだか時間が足りなくて薄っぺらい。
行間を読めということか?
もっともっと掘り下げてほしい内容がたくさんあった。
「誰もしらない」と「歩いても歩いても」にはやっぱり勝てないな!!
樹木希林とリリーさん、あとまえだまえだの弟くん!の存在感は、やはりすごかったし、実はたくさん泣いたけどね。
リリーさんなんでいつも九州(地元)出身の役ばっかりなんだろw
全513件中、441~460件目を表示