海街diaryのレビュー・感想・評価
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素敵な姉妹
どこか本当に実在してそうな日常を切り取ったような作品。だからこそリアリティーがあって胸が締め付けられるような気持ちになった。
でも悲しいこと暗いことだけじゃなくて、だんだんと3姉妹に馴染んでいくすずちゃんが微笑ましかったし、あまりにも自然で魅了された。というかすずちゃんだけでなく、本当に演技が皆さんリアルで素晴らしい役者さんばかりだな、と。
綾瀬はるかさんなんて、普段のほんわかしてるイメージとは違い、ちゃんと厳しいけど優しいお姉ちゃんになってて、さすが女優さんって思った。
複雑な様々な事情があるけど、4姉妹の絆や、その4姉妹を取り囲む人々のおかげで全体的に温かいほっこりするような印象。
素敵な作品に巡り会えて今日はよく眠れそう!
久々に良作な邦画を観たような気がします。このような映画に出会えて嬉...
久々に良作な邦画を観たような気がします。このような映画に出会えて嬉しい。
日常を描いているのに退屈しないのは演者の技量はもちろんのこと、ワンカットの程よい長さ、BGMの挿入部分に上手さがあるように思われました。カメラワークでは、周りの景色を中心に撮り、役者を中心からずらして配置することで見ている側を引き込むようにしています。鎌倉の海と緑、そして日本家屋の美しさがあるからこそ成り立つ表現なのだと思います。また、個人的には序盤のシーンで脚の組み方に各姉妹の個性が描写されていたのが印象的でした。
自分の学生時代や田舎のことがなんだか不意に
思い出され、家族や周りにいる人や今までの自分の人生そのものが意外とかけがえのないものだと思えました。
過激な表現も、とっぴな設定も、必要ない。本当に久々に良い邦画を観ました。どうもありがとうございます。
大物女優が揃うと奇跡のような現象がおきる。
女性の感想が聞きたくて仕方がない。
以前、呉美保監督が『そこのみにて光輝く』で綾野剛さんと菅田将暉さんの「男」を描いていたときに「うっそー、恥ずかしい」となったのを覚えています。やはり女性が見る「男の友情」という存在はこんなにも臭くて泥っぽいのか・・・男の俺でもそんな友達いなーい。とか思っていたけど・・・今回は真反対。男性が女を描く、しかも画面中女性だらけ!!大物だらけ!
なにが素晴らしいって、世代を超えた女性がいっぱい画面中に溢れてくるんです。おばあちゃんの何回忌?だったか忘れましたが・・・喪服のまま和室に上がりこみ、樹希樹林が愚痴を言う。大竹しのぶと綾瀬はるかが喧嘩する。夏帆が止める・・・ああ、素晴らしい。
広瀬すずが扇風機の前で全裸になる、綾瀬はるかが「こら!見られたらどうするの!」としかる。ああ、素晴らしい。
僕だけか分りませんが、長澤まさみがずば抜けておりました。
あの脂の乗った年代と、何をやってもうまくいかない愛すべきキャラクターを見事にものにした感じ。
腹違いの妹を一緒に暮らす家族として迎え入れるところから物語が始まる。たくましく、か弱く、だけど生きていくパワーがみなぎっているこの四姉妹をぜひスクリーンで堪能してください。
最高!
嗚呼、日本映画
是枝監督の傑作です!
原作ファンのオッサンです。
一巻が出た当時から買っていた原作ファンです。細かいことを言い出せばキリがないのですが、ほぼ理想的な実写化と思います。
綾瀬はるかはシャチ姉としてはホンワカし過ぎじゃないかな?とは思ってましたが、映画を観る限り髪型がショートなら完璧ハマっていると思いました。
何より、映画の鑑賞後に原作の読後感、清涼感と少しの切なさといった感じがよく出ていてこれが一番良かった。
原作の独白を多用する形をとったら、説明過多になり過ぎてこうはならなかったと思います。
あまりに美女揃いでオッサンには眼福ですが、男性監督が撮ったものなのでそのあたり女性はどう感じるのかな、と思ったこともあり、いろいろな世代や立場の人の感想を聞いてみたいなと思いました。
ありふれた日常だが飽きない
現在進行形の人生
ありがとう是枝監督。
映画を観終わって一番最初に思った。「何を伝えたいのか分からない」「大きな見せ場はどこだったんだろ?」
でも、すぐにこういう考え方になってしまった自分を恥じた。よくよく考えれば“diary”じゃないか。それに、何も劇的な展開、派手なアクション、斬新な手法、ラストの衝撃を見せつけるのが映画なわけではない。ゆったりしていようとも映画は映画で、名画は名画。
今まで観た映画でここまで「キャスティング」に唸ったことはない。四姉妹はもちろんのこと、それぞれに相対する男の配役。彼女らの親世代のキャスティングまでパーフェクト。個人的にはレキシをキャスティングしたのはスタッフの妙をまざまざと見せつけられた感じがする。
とにかく良かった。是枝監督の舵の切り方が全部自分の行って欲しい方に行ってくれて嬉しかった。
例えば、すずが転校する場面。教室のシーンや他の生徒が映るシーンで「これ、後々いじめとか嫌がらせみたいな方に行くのありがちだけどそうはなって欲しくないな〜。でも行くかなぁ。」と思って観ていたが特にそうなることはなかったし、そういう感じの分岐点が何個かあったが監督はそこに余計なドラマを展開することがなかったのでとてもスッキリであった。
あと、何より「日本という国、そして日本の女性は美しい」このことを世界に伝えられだと思う。
だから、またあの奇跡の四姉妹を見るために映画館へと足を運びたい。
痺れた。
優しい記憶を呼び起こす映画
鎌倉が舞台だけど、観たらきっと誰もがふるさとをふっと思い起こすんじゃないかと思う。ふるさとがなくても、自分でも忘れていた懐かしい街とか。それは街の力であり、映画に流れる優しい空気であり、俳優陣の演技であり…いろんな魅力がそうさせるんだと思う。
(私は庭での花火のシーンで、20年くらいも前の記憶がふわっと思い起こされて、動揺した)
四姉妹は、きっと周りから見たら街で有名な美人姉妹、なんだろうけど、そういうフォーカスはなく、あくまで彼女達にとっての日常が描かれている。そして、それを切り取ったというよりは、その前後にもそれはずっと続いていくんだろう、と違和感なく思ってしまう。山場を目指して展開する話ではないからか、とにかく自然で、自然であることを追求しているんだと思うし、だからなのか、それぞれ不器用でも前向きな彼女達に、幸せを分けられるような感じ。
退屈という人もいるのかもしれないけど、いい映画だと思う。あと、長澤まさみさんが素敵。全然ファンじゃなかったけど、好きになった。また観たい。
不思議な映画
人と人の関係
心温まる映画☺︎
梅酒と父親で繋がる4人姉妹の絆
最初から最後まで、緩やかなペースの是枝作品の中では、本作は好きな作品で す。 原作を全く知らないが、原作を上手く映画に転化出来たのではないだろうか。 季節感のメリハリ。四人姉妹のキャラの違いがはっきりしていてすっきりした作 品に仕上がっている。しかし、126分は長すぎます。最後のほうは、いつエン ドロールが出るのかと思いましたが、退屈はしていない。出演者が豪華だった。 大竹さんが出てきた時は、他の女優でもよいかなと思った。男性陣、加瀬さんも 堤さんは作品の波長に合っていた。堤さんの「前に出過ぎない役回り」は良く、 最後幸と海岸で別れる去り際の場面もすっきりしていて良かった。「桜のトンネ ル」は、なぜか岩井作品を彷彿とさせる。カメラ動きに菅野よう子氏の音楽が相 乗効果となっていて「気持ち良さ」が十分伝わってきた。綾瀬さんの役の幅が広 がったと感じた。
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