「四姉妹の梅酒」海街diary りんさんの映画レビュー(感想・評価)
四姉妹の梅酒
元々、少女漫画のようでいて ちりばめられている現実的な原作の描写がすきで単行本を購入しています。
はじめはきれいどころ四姉妹の配役(特に夏帆の三女役)に違和感がありました。テレビでどうせやるだろうと思って見送ってましたが、友人に映画館でこそ観るべきと勧められたこともありふらりと観てきました。
姉妹たちの日常、特に大人組の家族・恋愛・仕事といった様々なしがらみは現実的ながら周囲の絶景や音楽によってきれいに彩られています。
複雑な背景をもつ四女の鎌倉での学生生活も、まさに青春できらきらとした部分が際だちほっこりとした気持ちになりました。
終盤の姉妹ふたりきりでのキン、と音が響くシーンが最も印象深かったです。
それまでのゆるやかな起伏がある流れがすべてそこに収束していました。
原作から入っている身としてはもう少し長女の内面を掘り下げてほしかったなと思いますが、一本の映画として四女が家族になるまでを描く上ではすっきりとしてわかりやすいまとまり方だったように思えます。
次はいったいどうなるのか ハラハラドキドキするような映画ではありませんが、日常に疲れてひとりでゆったり過ごす週末にこそ、じんわりと楽しめる映画です。
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