「豪華女優陣が潰しあってない名作」海街diary 白衣さんの映画レビュー(感想・評価)
豪華女優陣が潰しあってない名作
洋画で感動される方にはお勧めしません。
この作品のストーリーは、日本人の感性を持って、行間を読めないと、何を伝えたいのかわからないと思います。
素晴らしい邦画です。女優さんのための。
女優さんの力量の差があると思うのですが、男性俳優さん達の力量の差が目に付くのに対して、女優さん達は全く感じないんですよ。
本当の姉妹にしか見えないし、親戚や同僚、近所のおばちゃんでしかないんです、名女優さん達なのに。
四姉妹はもちろん、樹木希林さん、大竹しのぶさん、風吹じゅんさん、キムラ緑子さん・・・これだけの女優陣を揃えたら、どこかで潰し合ってもおかしくないのに、そんな嫌な感じは微塵も無いんです。スゴイことですよ。
是枝監督って、女優さんの使い方が上手いんでしょうね。
それだけでも名作だと思うんですが、インタビューで夏帆さんが仰られているように、とにかく食べてる映画です(笑)
おいしそうだし、食欲そそられるし、元気になりますよ。
減点は、影になるはずの男性俳優さんが目立つシーンがいくつかあったことが残念だったから。
でも、夏帆さんのファンであること、広瀬すず・長澤まさみ両名が静岡出身であること、ストーリーの一部に自己投影したことを除いても、この作品は名作だと思います。
(追記)
先日、広瀬すずさんのバラエティー番組での発言が問題になりましたが、映画をご覧になった方は、銀幕の中の「すず」なら同じように言ったと感じたのではないでしょうか。
まだ役に入り込んでいるのかもしれませんね。
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