劇場公開日 2015年6月13日

  • 予告編を見る

「大物女優が揃うと奇跡のような現象がおきる。」海街diary ARC監督/脚本 篠原隼士さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大物女優が揃うと奇跡のような現象がおきる。

2015年6月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

女性の感想が聞きたくて仕方がない。
以前、呉美保監督が『そこのみにて光輝く』で綾野剛さんと菅田将暉さんの「男」を描いていたときに「うっそー、恥ずかしい」となったのを覚えています。やはり女性が見る「男の友情」という存在はこんなにも臭くて泥っぽいのか・・・男の俺でもそんな友達いなーい。とか思っていたけど・・・今回は真反対。男性が女を描く、しかも画面中女性だらけ!!大物だらけ!

なにが素晴らしいって、世代を超えた女性がいっぱい画面中に溢れてくるんです。おばあちゃんの何回忌?だったか忘れましたが・・・喪服のまま和室に上がりこみ、樹希樹林が愚痴を言う。大竹しのぶと綾瀬はるかが喧嘩する。夏帆が止める・・・ああ、素晴らしい。
広瀬すずが扇風機の前で全裸になる、綾瀬はるかが「こら!見られたらどうするの!」としかる。ああ、素晴らしい。

僕だけか分りませんが、長澤まさみがずば抜けておりました。
あの脂の乗った年代と、何をやってもうまくいかない愛すべきキャラクターを見事にものにした感じ。

腹違いの妹を一緒に暮らす家族として迎え入れるところから物語が始まる。たくましく、か弱く、だけど生きていくパワーがみなぎっているこの四姉妹をぜひスクリーンで堪能してください。

ARC監督/脚本 篠原隼士