シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのレビュー・感想・評価
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実は、親子の絆の映画です
《第27回東京国際映画祭特別招待作品》、《トライベッカ映画祭2014「観客賞」受賞》
ジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役。ジョン・ファブローが“アイアンマンシリーズ”の監督や、制作などを行ったためか、アイアンマンのロバート・ダウニー・Jr.も出演。そして、ダスティン・ホフマンやスカーレット・ヨハンソンも出演するなど、出演陣は非常に豪華。こう言う、大作ではない作品にしては、珍しい気がしました。
タイトルが『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』と言うことで、フードトラックを駆った旅物語かと思いますが、描いているのは実は親子の絆ですね。確かにフードトラックでアメリカの南部を中心に巡っていくのですが、そこで何を経験するのかと言うのが重要だと感じました。会社などで仲間意識を高めるとき、あるいは、女性とデートするときは、何か共同作業をするアクティビティがいいと聞いたことがあります。親と子供の時も同じなんですね。同じ作業を協力していくことで共感を得て、仲間の、あるいは、二人の絆を強くするのだと思います。
いやぁ、出てくる料理が美味しそう。飯テロ(笑)。前半は、本格的なキュイジーヌ。もっとも、本格的で保守的なので、その後、カールがフードトラックを始める羽目になってしまうんですけどね(苦笑)。フードトラックの料理も美味しそうです。って言うか、あんなにバター使って、ちょーハイカロリーだな(苦笑)。ハイカロリーは食べ物は旨いよね(笑)。
ところで、この作品の重要なアイテムとしてSNSがあります。主にはtwitterですが、Vineも取り上げられていましたね。あと、1日1秒のビデオってQueuingCamでしょうかね?この三つは、比較的触れられていたような気がしますが、Facebookは、使っている様子は描かれていましたが、全く言及なし。Facebookは、アメリカの若い世代にはcoolでは無いと思われて来ているので、その雰囲気が出たのでしょうか?
ラストは、「ほう、そう来るか。」と言う感じ。いろいろと上手く行ったようで、いい感じに終わっていました。
文句無く楽しい!!
結論から言いますと、文句無く楽しい映画です。
感涙ならぬ感涎必至な映画です。料理を作る過程からもう、この料理を劇場で「味わえる」のはとても贅沢な気分がして最高です。ポップコーンは我慢して、お腹を空かして観賞するのがいいかもしれません。
「南極料理人」「ソウル・キッチン」くらいしか、料理をテーマにした映画は観てないですけど、ここまで痛快に胃袋を刺激してくれる作品はなかったです。上記2作と今作に共通していると感じるのは、料理が美味しそうなのはもちろんなのですが、登場人物のキャラクターが立っているという所でしょうか。「料理」という普遍的なものの美しさが中心に据えられることで、その周りの人間の業が際立つ、とでも言えますでしょうか、特異な演出でもないのにそのキャラクターが面白く見えてしまう。そんな特徴があるように思えます。
あと、これは「ソウル・キッチン」と共通していることですが、音楽が今作の盛り上がりに一役買っています。ニューオーリンズの音楽を中心に、ラテン音楽、カントリーとまさにガンボのような多彩な音に溢れています。ロードムービーのようでもあるので、アメリカを旅している感覚が味わえてこれまた良しです。
主人公が営むフードワゴンがキューバサンド屋だからなのか、全体的にラテンな軽いノリで楽しめます。マーティン役のジョン・レグイザモのリズム感のあるスペイン語と小気味よいジョークも心地よいです。でも、親子の関係の描かれ方もしっかりしていて、自然な描写の中で父と息子の絆が再び紡がれていく様が、とても面白くホッコリさせられます。
映画館に行くと、見終わって劇場から出るとき、たいてい皆さん静かに退出しているのですが、今回は「楽しかったね」「また観たいね」という声がちらほらと聞こえました。
気軽に良質な映画を観たいな、という方に本作大変オススメです。
プロブロガーに酷評されて失職したバツイチシェフが一念発起してフード...
プロブロガーに酷評されて失職したバツイチシェフが一念発起してフードトラックで大陸横断する話。監督・主演が『アイアンマン』のジョン・ファヴローなので『アイアンマン』人脈のカメオ出演がさりげなく豪華だったりするわけですが、あくまでハートフルで軽快なドラマにまたホロホロ泣きました。カウンターの隅でスカジョ姐さんが一人で待っていてゴミ捨て場でタバコ吸いながらグチをこぼすと超真っ当なカウンセリングをしてくれるバーってどんだけシャングリラやねん?とジェラシーに駆られたりもしましたが、全編サルサに彩られたどこまでもラテンな空気に強烈なサウダージも感じましたし、Sexual Healingのサルサバージョンを大声で歌いながらドライブとか気持ちよさそうだなとか、あと○○○○にコーンスターチ振りかけるとかもやってみたいなとか、というかSexual Healingって歌詞が全編下ネタじゃないかとか、いちいち感慨深い映画でした。当然出てくるメニューが全部美味しそうだったので、出てくるメシが全部冷めてて不味そうだった『しあわせのパン』の悲哀もついでに噛み締めました。
食事の前に行くべし!
ファブロー監督自身に重なるストーリー
今作の主人公はシェフだが、これは監督自身のことであると自ら話しているので、たぶん「アイアンマン2」で評論家にコケにされた体験が元になっていると思われる。しかし、そこに父と子の絆の回復というもうベタベタな話をのっけていて、見る前は大丈夫!?って思っていたのに、映画が始まるとそんな心配は吹き飛んだ。
シズル感タップリの映像に、匂いまで想像させるような調理音、手際よく料理が出来ていく様は気持ちがいいし、最高の音楽が流れ、何もストーリーが始まっていないにもかかわらず、この映画は最高だ!と叫びたくなった。もう、本当に料理が美味い。いや、食べてないから美味そう。
また、SNSや動画投稿サイトが出てきてキーになるあたりは「モテキ」を思い起こされる。
元々、「アベンジャーズ」シリーズ自体はアイアンマンの成功から始まったのだから、ファブローの残した功績は本当に大きく、彼にとってはそれ自体が壁になっていたようにも思えるけど、やはり監督としての手腕も俳優としても間違いなく一流だ!
人間の2大欲求を鷲掴みするこの作品
話は地味だが良作! 出演は超豪華!!
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