「ゴキゲンな味わい。」シェフ 三ツ星フードトラック始めました ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴキゲンな味わい。
「アイアンマン」シリーズで稼ぎまくったJ・ファヴローが、
自身のこれまでを振り返りながら?描いた非常に清々しい作品。
今作はキューバサンドイッチ以外に、冒頭フルコースも楽しめる。
グルメ、音楽、人情、家族愛、立ち寄る地域のお菓子まで紹介する。
ごった煮体制で臨む本作の背後には、常にゴキゲンなミュージック♪
すべてノリノリのリズムで話が進んでいくので、こういう雰囲気が
大好きなヒトにはハマること請け合い。まぁ~気持ちいいのなんの。
とても一流料理人には見えないファブロー(ゴメンね)が創造性を掲げて
新作料理に挑もうとした矢先、凝り固まった古オーナーに却下される。
(すげぇ悪役のホフマン)、さらに出した料理を人気ブログで酷評され、
噛みついたのが運の月(O・プラットいい味)、SNSで拡散した彼の言葉や
ケンカ映像は周囲にウケるが、これで彼は総てを失ってしまう。さぁ
起死回生なるはフードトラック!とは単純にはいかないが、紆余曲折の
のち、彼は元妻の勧めでキューバサンドイッチを売る商売を始める。
父親を慕ってついてくる息子と元同僚の力を借りて彼は旅を始めるが…
調子の良さは気になるも、庶民に向けた料理が美味しいのは最大の魅力。
思えば「レミー」や「マダムマロリー」も、一流料理人が最後に選んだのは
母親の味だった。その土地に根付いた食物がなぜそんなに美味しいのか、
素材やルーツを現地で説明する画も楽しく、お腹が空いて空いて困った。
SNSの正しい使い方を身を持ってレクチャーする息子くんの愛らしさと
後半のアレにはキュンとなった。不思議なのは何で元妻と復縁しないの?
と思うばかりで、二番手というより主役級の働きを魅せるレグイザモや、
おっと出ましたアイアンマン、みたいなおちょくった映像も実に美味い。
ちなみに材料さえ揃えば、キューバサンドイッチが自宅で作れまーす!
(次回のアイアンマンでは、必ずやキューバサンドイッチを食べるわね)