「アキラか?」LUCY ルーシー kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
アキラか?
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脳の稼働率が限りなく100%に近い人間が、現れたら…
勿論、それは超能力者ということにはなるのだが、テレキネシスなどの超自然的な能力まで使えるようになるのには違和感を感じた。
イメージでは、記憶力とか計算力がすごくなるとか、ピラピラ捲っただけで本が読めちゃうとか、いわゆる「頭がいい」レベルが飛び抜けちゃう感じなのだが。しかし、このイメージこそ貧困なのかも。
『サイボーグ009』では、赤ん坊の脳に常人の10倍活動させる改造手術を行った結果として001が誕生する。テレパシーを使い、予知夢を見て、宙に浮遊することができる。
通常は脳を10%しか使っていないというなら、その10倍は100%だ。
脳をフル稼働させるとエスパーになるという考え方は、あながち独りよがりでもなさそうだ。
が、しかし、である。
いくらなんでも、時空を超越して人類の期限に遡るようなイメージはやりすぎだ。
身体が変異してコンピュータを取り込んでしまう描写は、大友克洋のAKIRAに影響受けてるような気がする。
とにかく、サスペンスアクションを期待していたので肩透かしをくった。
冒頭はその趣があって良いのだが。
悪役のチェ・ミンシクがいいだけに、残念だ。
主演のスカーレット・ヨハンソンも、クライマックスではその容姿を止めない。
誠に残念だ。
モーガン・フリーマンは、誰でもいいような役回りだった。
エスパーなら、それなりの敵でなければつりあわない。
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