「人間から超人枠へ。」LUCY ルーシー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
人間から超人枠へ。
人間の脳が10%しか機能していない、という根拠のない仮説から
こういう映画を作ってしまうベッソンの飛躍脳は大したものだが、
このまさしくトンでも映画である本作が、ベッソン史上最高の
ヒット作だというんだから、何を信じればいいのか分からない。
これはもう、ラジー賞目前のスカヨハに出産祝いをドーン!!と
捧げて欲しいところ。この脚本にしてこの売り上げは、どう観ても
彼女の奮闘ぶりを観たいファンがたくさん押しかけたからでしょ。
私的にやや期待はしたものの、前半の不穏な展開からまさか!!
あらららら…。そうなるんですか。あらー!まぁすごいことに!と
ほぼ口アングリな状態で終わっていく本作。
バイオレンス映画が覚醒し、哲学の観点でネイチャードキュメンタリー
にまで発展していくというものすごい作品。
何を観にきたのかという意識さえ、風のように散っていく…
スカヨハは頑張ってます!あの肢体をユッサユッサ揺らしながら(爆)
色んなことをやってくれてます。
そこへいくと敵役のミンシクおじさんの哀しいこと哀しいこと…(爆)
根拠のない説でもモーガン博士が語るとなんとなく信憑性が芽生え、
じゃあ、ルーシーはどうなっちゃうんだろう!…なんて思うんだけど
物語はどんどん稚拙に、アクションと映像はどんどん派手に進行し、
あーダメだ、私の脳は10%しか機能してないから分からないや~^^;と
もはや超人と化していくルーシーに置いてけぼりを食らう。
鑑賞前にルーシーというタイトルに、あははアイ・ラブ・ルーシーか?
なんて古いドラマをほのぼのと連想した自分は、この上なく愚かだ。
う~ん。。。
こうなってくるともはやスカヨハは、人間界の枠を越えた役柄が定着
しちゃうんだろうか。(herといい、今作といい…)
普通の女性をやらせるには女優幅があり過ぎるんだろうか。
色気があって声がシブくてアクションもできる。
あと大仰な台詞さえ手に入れれば、藤原竜也じゃないか!(すいません)
(結局私の脳は覚醒しないまま終わりました。よくて5%くらいかしら^^;)