「盗んだバイクでイキリ出す」拳銃と目玉焼 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
盗んだバイクでイキリ出す
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リバイバル上映にて『ごはん』から続けて。
オヤジ狩りを懲らしめるところまではよかったが、こちらも中盤が退屈。
その一因は、話の中心が志朗でもユキでもなく哲也なってしまうこと。
しかもそれが、借金を返せず特殊詐欺グループに入れられ、組織の金を持ち逃げするという…
もうベタ過ぎて予想通りにしか話が進まない。
その間主人公は、装備だけやたら整えるものの特に何もしない。(痴漢パトロールくらいしようぜ)
背景が目玉焼きエピソードのみで、志朗のキャラに厚みがないのが残念。
せめてヒーロー願望の根源くらいは描くべきでは。
ユキや哲也の事情は明かされたが、サブや阪本も活かしきれてないし。
尺の割に“人”が描けていなかった印象。
クライマックスでの武器の殺傷能力は少しやり過ぎ。
プロテクター程度で志朗があれだけのバットの殴打に耐えられるのも不自然。
(というかプロテクターの耐久すげぇ)
駅前でハイエースするのに顔を隠してなかったり、アジトに鍵かけなかったり、敵も雑すぎ。
辞めた後にユキが仕事を引き受けた理由は?
作品の雰囲気に対してリアリティラインのバランスが悪かった。
『ベビわる』くらいオフビートならよかったのに。
そういった意味では、紅萬子のキャラに救われたところは大きいと思う。
『侍タイ』で期待し過ぎた面はあると思うが、単体で見てもやや残念な出来。
コスチュームの造形はかなり好きでした。
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