劇場公開日 2015年10月3日

「“王道”の舞台裏。爽やかで熱い“王道”青春ドラマ!!」バクマン。 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0“王道”の舞台裏。爽やかで熱い“王道”青春ドラマ!!

2015年10月8日
PCから投稿

泣ける

笑える

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:CGを駆使した細かな演出や、演者さん達のケレン味たっぷりの演技が、観ていて純粋に楽しい。競争の社会で生き抜く厳しさを痛感させられながらも、自分達の夢に向かって突き進んでいく姿が、非常にカッコイイ。
否:どうしても漫画を描くシーンの繰り返しになるので、興味や関心がないと観るのは辛いか。

まさに“努力”“友情”“勝利”といった、主人公達が描こうとしている世界観が、そのまま作品の雰囲気ににじみ出ている様子が、とっても痛快です。「週刊少年ジャンプ」という最高峰の舞台に飛び込み、その厳しい現実に苦しみながらも、その中で夢を叶えようと戦い続ける最高と秋人が、すごくカッコイイです。
また、本作のもう1つの見どころが、その個性的な表現の数々。描いた絵が動き出したり、ペンを走らせる音がそのままBGMになったりと、観ているだけで楽しい気分にさせてくれます。そして、佐藤健さんと神木隆之介さんを始め、脇を固める個性派俳優の皆さんが、一癖も二癖もあるキャラクター達を、見事に体現されています。
沢山笑って、ホロリと泣ける。舞台は“邪道”かもしれませんが、ストーリーはまさに“王道”の作品に仕上がっています。
ちなみにこの作品、エンディングにも遊び心が満載の仕掛けがありますので、そちらにも是非ご注目を(笑)。

映画コーディネーター・門倉カド