「漫画家って過酷な職業だなぁ」バクマン。 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
漫画家って過酷な職業だなぁ
原作はよく知らずに見たのですが、恋や友情やライバルとの戦いを描いた青春映画としても、漫画家の悲喜こもごもを描いた漫画家ハウツー的な映画としても、基本的には楽しめました。
まあ原作ファンならいろいろと原作との違いが気になるのでしょうが、何も知らない私としては、漫画家の過酷で厳しい現実に恐れ戦きつつも、それでも夢を追いかける者達の熱い漫画家魂に、十分感情移入させられた作品でしたよ。
しかし漫画家って本当に過酷な職業なんですねぇ。
まあ選ばれた者だけがなれる人気商売はどの職業もそうなんでしょうけど、漫画家になるまでも過酷、そこで続けるのも過酷、何の保証もないのに薄給で人気が落ちれば即ポイ捨てされる過酷な職業、それでも夢を追って漫画家なりたい人が後を立たない、いやはや凄い職業です。
これ見ちゃうと、漫画を読む時の心構えも何か変わってきちゃいそうですね。(とは言いつつも大人になってからはほとんど漫画は読まなくなってしまいましたが)
多少気になったところでは、まあ2時間にまとめるには仕方ないところではあるのでしょうが、秋人に関するエピソードが皆無に等しかったので、コンビ物ではありながらも最高=佐藤健の映画になってしまったのが若干気にはなりました。
神木ではなく佐藤健が童貞キャラと言うのもちょっと違和感あったかも(そこは監督さんの狙いなんでしたっけ?)
でも「友情・努力・勝利」なまさしくジャンプの理念を描いたような内容は、クサイけどとても良かったです!
これもライバル役の染谷将太の怪演と、クドカンの哀愁があってこそでしょうか。
ヒロインの小松菜奈の漫画的雰囲気も良かったですねぇ。
子供の頃に熱狂したジャンプ、久々に買ってみようかな(それが策略なんでしょうが(笑))