ケープタウンのレビュー・感想・評価
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エグい描写があるので注意
サスペンスもの。息もつかさず謎が謎を呼び、途中で種明かしとなるが、ハードな展開に眼が離せなくなります。107minありますが、だれずに最後まで見れました。物語は単純なマフィアによる薬物取り扱いにおける争いかと思いきや、組織的陰謀に行き着きます。これが現実だと、途中でダブル主人公たるブライアン(オーランド・ブルーム)、アリ(フォレストウィテカー)ともに確実に殺されているでしょうが、今作においては痛み分けと言った処に落ち着くこととなります。決してハッピーエンドでは無いです。
登場人物については、ブライアンはイケメンでだらしなさはありますがいざとなったら頼りになる感じでかっこいいです。アリについても暗い過去を背負った感じで劇中でも時折昔の彼の悲劇のシーンが挿入されることとなりますが、具体的な言及は終始されません。静かに怒りを燃やしていく感じです。
原作はフランス推理小説大賞を受賞した「ZULU」らしいです。海外での映画名も「ZULU」のようで、日本はわかりやすくケープタウンとした感じでしょうか。
調べてみると、実際に起きた薬による人体実験としてはタスキギー梅毒実験が有名なようですね。
南アフリカという国
普通に面白かったです。
正直、何故ケープタウンという邦題にしたのかはわかりませんでしたが、なんとも重く切ない感じの映画で予想通りでした。
1人の女子大生の殺人事件から始まるのですが、主人公たちが真相に近づけば近づくほど、どんどん真実を知ることになる。
完全に映画の中に引き込まれました。
潜入捜査や銃撃戦。
ありえないようだけどきっと治安の悪い国ではこういうことが頻繁に起きているのかもしれない(確かめる術はありませんが)。
アパルトヘイトが無くなったとはいえ、未だに人種差別や人種による格差や貧困が南アフリカに残っているのは事実だと思います。
それにしても、ダンはあまりに呆気なかったので本当に可哀想でした。
いろいろと不明な点が多い中終わったので、かなりモヤモヤが残ります。
何故、アリが死んだのかもちょっと僕には分かりませんでした。
また、登場人物もハッキリとしているので、覚えやすく、見やすかったです。
やたら女性のヌードシーンが唐突に出てくるところに海外のオープンさを感じました。
アパルトヘイト
ソケーラ以下の捜査班にはブライアン・エプキン(ブルーム)、ダン・フレッチャー(ケンプ)がいたが、3人はそれぞれの悩みを抱えながら生きていた。アリはアパルトヘイトの少年時代に犬に睾丸を噛まれ、その上白人警官に蹴られたため不能となっていたのだ。馴染みの娼婦に対しても愛撫するだけしかない、男としては辛い人生。女好きのブライアンは妻と別れ、息子からもバカにされていて、元妻は金持ちの歯科医と一緒に住んでいたが、彼の亡き父親はアパルトヘイト時代の検事で黒人を次々死刑にしていた人物という負い目があった。ダンには妻がいるが、白血病で頭には毛がないものの深い愛情があった。人種差別に対するそれぞれの思惑の中、残忍な事件に当たるが、捜査途中、海岸にたむろしている新ギャングの一味にダンが殺されてしまう。アパルトヘイトの白人と同じく復讐をせず、“赦す”ことを信条とする2人。
事件は単純なものじゃなく、新種のドラッグを使ったものだと判明。それはうつ病を治す目的で開発されたが、人間を凶暴にしたり、自殺してしまうというもの。それを作ったのは黒人だけを大量殺戮できる薬品を開発したのと同一人物というおぞましさ。そして、アリの母親も殺され、ブライアンの元妻にも毒牙の手が・・・
復讐はやめると誓ったはずなのに、結局はアリが科学者を殺し、自分も命を絶った。そして、ブライアンは亡き父親を赦す決意をすることで終了。サスペンス、アクションとしても楽しめるが、民主主義を勝ち取ったはずの南アフリカでの荒んだ現状や、ズールー族の勇ましさってのが印象に残る。
南アフリカ感がもう少し欲しい
主役の二人はいいんです(^L^)
オーランド・ブルームもかっこいいし特にフォレスト・ウィテカーは外れない俳優なのですが
南アフリカ感がもうちょっと欲しいかな〜。
最後の砂漠のシーンは…イマイチかな。
やっぱりか
海辺で刑事が殺されるシーンはリアルに描かれていて怖かった。アリが殺されたお母さんを見た瞬間、これは犯人を殺すなと感じた。初めからアリは内に秘めた怒りの感情を抑えているような感じだった。最後のシーンの砂漠での追いかけっこはなんかよかった。あの女の分析官かなり優秀やった。
主役二人秀逸
堅物ベテランと、破天荒若者の相棒刑事物とたかをくくって見るとガツンと打ちのめされる。
南アの現状は正直分からない。ニュースで流れる事くらい。しかも日本てはあんまし報道しないでしょ。で、映画内ではギャングが残酷過ぎる。だって人を殺すのに躊躇無いんだもの。しかもそれを淡々と描いてる。全編を通して、この派手な出来事を淡々と描いてるのがズシリと来る。それが南アの現状を表してるのたろうか。
ラスト、フォレストウィテカーが復讐に向かう時も、ショットガンぶっぱなす時も、殴打で留めさす時も躊躇なし。
普通の映画なら少しくらい葛藤を示す表現を入れるっしょ。スゴい。
全エピソード救いなし。
いたたまれない。
フォレストウィテカー相変わらずさすがです。オーランドブルーム、やっとキレイめハンサムからの脱却か?今後に期待。
監督、初めましてですが注目します。
ちなみに、クロロフォルムで人は簡単に気絶しないそうですよ。残念。
南ア
なんだか日本のドラマ相棒のようなものかと思ったらそれよりもはるかに重く暗い映画でした。
初めて刑事ってかっこいいと思いました。
ひとつの事件から様々な糸があって事件を複雑にしていくあたりがとても素晴らしかったです。
最初に見たときは全然面白くないなという印象でしたが、よくあるドラマよりよっぽどのリアルで、現実味のあるような感じがして変に説得力がありました。
それを考えれば最後の砂漠のシーンは個人的にいらないと思いますが...
残酷な社会と報われぬ正義。
パイレーツのオーランドもいいが、やさぐれたオーランド刑事もイイと思う。
ストーリーはどうしようもなく残酷で無念でやりきれないが主人公達の正義に燃える姿がとても凛々しくカッコ良かった!
もう少し報われてもいいんじゃないかな。と思いつつ、そんな報われない現実があるといいたいのが本作のメッセージかと思います。
やりきれないよ。
アフリカは命の大特売日なんですね。
南アフリカ ケープタウン 命の安い国で刑事も悪もんも死にまくり。
この映画の終わりもスカッとはいかないのはわかっていたが、、、、。どんよりですね。
ストーリーと映像には釘ずけになったが、よくよく考えると単純でよくある話。
製薬会社が悪い薬を作って人々を殺す事を企てると言った話。バイオハザードしかり。ナイロビの蜂しかり。サイドエフェクトしかり。
最近の悪者は製薬会社多いですよね。
一昔前だと組織的な悪者といえば 政府とか軍需産業だったりと思いますが、、、、。最近データ改ざんした製薬会社さんありましたがやはり一般市民にはダークに見られるんですかね。
治安悪すぎ
南アフリカのケープタウンが舞台の刑事アクション。ビーチで遊んでいる人に職質すると銃やナイフで襲ってくるので誰もかれもが人殺しだと思っていないといつ殺されても不思議じゃなさそう。ケープタウンの治安の悪さが尋常じゃない。
そんな物騒な街で個性がバラバラな刑事たちが友情で結ばれているのがとても感動的なのだが、あっさり仲間が殺されるのが切なかった。
犯罪者どもがどいつもこいつも人相が非常に悪く、本当に性格も悪くて近づきたくないことこの上なかった。
クライマックスはおじいちゃんと怪我人が延々砂漠を歩くという地味に過酷な表現で度肝を抜かれた。
やたらと脱ぎっぷりのいい映画でもあった。素晴らしかった。
ただ、摂取すると凶暴になって最終的に殺し合いになるドラッグはちょっと漫画っぽくて、安っぽい感じがした。
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