新宿スワンのレビュー・感想・評価
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悪寒が…
渋谷で観賞。
客席からは笑い声が起こってたけど、何がツボだったのかサッパリ分からない。
総体的にノッペリとした印象だった。
なんかダラダラしてて、爽快感が皆無だ。
原作をチラ見したけど、あんな話しなのかなあ?
もっとエッジを効かせてもいい部分はあったと思う…。
なんだか途中から、蠱毒の中身を見てるようで気持ち悪かった。
山田優は、なんであんなとこにキャスティングされたんだろうか?
誰かの巾着感はあったけど、何かを張って生きてる女性の潔さのようなものが全くない…。
そういうものがあって欲しいと思うのだが、それは最早、幻想なのだろうか?
男も女もドロドロしてて、なんかヤダ。
そなのだ。
作中で語られる「幸せ」の形が言い訳に聞こえちゃうのだ…。
だから、砂の城を作ってるように思う。
で、そこには、信頼などの絆はなく、利権や権力、尻尾を振る犬なんかが薄っすらと見える。
そゆとこを重ね塗りするかのように物語は進んでいく。
描いては塗って、描いては塗ってで、なんだか色が混じっちゃってドロッとしたような…そう…どうにも歯切れが悪いのだ。
安いっ!ひどいっ!長いっ!
新宿歌舞伎町で新宿スワンを観る。
その行為自体の達成感はあったけれど、脚本ひどくないですか?
原作3巻位迄はパラパラ読んでいたから何とか把握できたけれど、人間関係や対立の構図、訳わからない人少なくないと思う。
訳の分からなさを言葉で埋めようとしているから、なんか停滞感が強いんですよ。
人と人との繋がり方も必然性がないというか、安直というか。「え?なんで?」と何度も思いました。引っかかってしまって楽しめない。
あと、風俗業界の描き方。今の現状を反映しているとは言い難い。もちろんフィクションだから、現実そのものではないのだけれど、昭和の匂いを強く感じました。平成の世はもっとカジュアルだと思います。
そんな中でも、W山田と深水さんは光るものがあって何とか完走できました。
疲れました。
続きは観たい
この映画かなり役のキャスティングが良かったのではないでしょうか、特...
園子温のレリゴー…
なんと言うか…色々なものを裏切られた気のする一本。
「それなり」に観られるし、楽しめる…
けれど力不足×力不足から生まれた、これぞ残骸。
開始15分で作家性を棄てた園子温のボロが出るし、綾野剛の役者としての不器用さを延々見せられる羽目になるとは…
他の役者も、とにかく個人的な自己主張に力を注ぎ、役なんかそっちのけ。
ニッチな作家監督に、商業映画は無理だし。
日本の若手俳優を「役者」と呼ぶには、まだまだ遠い事だけはよくわかった。
なにより、地元ロケがやたら推されていた分。
余計に編集の粗や、地元民の恥部(エキストラが綾野剛の写メ撮ってやがるし、挙句背景としてソフトフォーカス処理されてちゃね…)やらが邪魔をするというのはあるけれど。
やはり1番酷いのは脚本だなぁ…と思ったらブス専のあの薄男の仕事だったよ。
まさに「邦画のガン」、本領発揮か…
ともあれ。
誰が撮っても、誰が演じても(話題性があればね)変わらない…
当代に掃いて捨てるほどある、「ポスターの出来が1番良い」邦画作品。
こんな園子温、山田孝之を観たくなかった…涙
毒気のない園子温作品
その映画人は、幸福か
「地獄でなぜ悪い」「ヒミズ」など、様々な個性にあふれた作品を世に送りしてきた園子温監督が、綾野剛、伊勢谷友介などの俳優を集めた制作した、人気漫画の実写化作品。
とある、中高年層に高い人気を誇る某人気バンドのボーカルが、ラジオで語っていた。「俺達は幸運よ。全く人気のないバントはライブ自体ができない。でも、あまり人気が出すぎると、大人の事情でこれまたライブができない。その点、俺達は程よく人気が出て、好き勝手に音楽ができるから」なるほど、芸能界も大変そうである。
この悩ましい「アーティスト事情」。これは、そのまま映画人にも当てはまるかもしれない。全く知名度のない映画人は、映画自体作れない。でも、あまり人気が出すぎると、何やら配給側から無用なオプションがくっつけられる。それは、つまり「俺の」映画ではなくなる事に直結していく。好き勝手にやって、声高に叫んだあの時代よ、さらば。なるほど、映画界も大変そうである。
さて、園子温である。幅広い媒体に顔を出し、表現をまき散らし、「個性なんて、ないからな、俺は」とアンニュイにつぶやく、分かりやすい「芸術家」として日本映画界をけん引してきたその男。他人の原作を料理する事を配給側から課せられても、持ち前の柔軟性とあまのじゃく根性で、自分の味付けに仕立ててきた孤高の映画人であった。
それは演出、役者へのこだわりもさることながら、作品の爆発力を支えてきたのは、彼が投げかける言葉の確かな説得力、理解力だった。「いや、それは」と一笑に付すような展開も、観る者の無音の反撃をなぎ倒す台詞への自信が劇の正統性を際で支え、スクリーンで耐えうる奇抜な世界観を成立させていた。力だった。
今作、園は初めて脚本制作を他人に譲った。それは、人気の脚本家であり、スタンダードな群像劇からコメディまで手掛ける手腕の持ち主だ。が、それは映画人「園 子温」にとっては、最強かつ唯一の武器を捨てることになった。
冒頭から、違和感はあった。それはまるで、一度作った砂の城を壊して、もう一度同じく作り直すような、「面倒くささ」。そう、面倒くさいのだ。その違和感は、最後のバトルシーンまでだらだらと引き伸ばされる。
「いや、それは」な無謀な展開に打ち勝つ、言葉の説得力が空へと消えていく。白々しい幼稚な言葉が、脳を埋め尽くす。いくらスピード感を出そうと処理を施しても、砂の城は何度も波に砕け、満足感まで沖へと引きずり込んでいく。無理もない。これは「園 子温」映画ではないのだ。熱を持たない言葉が、この男の映画にとってどれほど無益か。まざまざと観客に伝え、学ばせ、空白の2時間はあっけなく過ぎていく。まあ、それはそれで有益なのか。
役者は自分の役割をつかみ、的確に世界を作る。そこは評価して然るべきだろう。もちろん、指揮者が何人も並んで偉そうに棒を振っていては、シンフォニーもなにもあったものではないが。
前述のボーカルは、最後にこう語った。「音楽家は、その人が好きで職業を選んだ特別の仕事だ。妥協がない。幸福だよ」妥協がない・・それが幸福なら、映画人にとって幸福とは。オリジナルを作る事か。いつもみたいに、血みどろ人間をなだれ込ませる事か。
それも、ステロタイプへの「妥協」と言われたら・・幸福もまた、大変そうである。
とにかく長くて退屈な映画だった。 あれだけ長い映像で最終的に何を伝...
新宿クローズ。
原作は全く知らなかったが、観ていて園子温ぽくないなぁ~と
思っていたらそれもそのはず、今回の監督は演出のみだった。
脚本もよその人(爆)。グダグダ感もはっちゃけ感もなく、
全く普通で、いつもより、かなーり観易かった!!(誉めてます)
三池作品を観ているようなスピード感があり、カメラワークも
面白かった。歌舞伎町を表から裏まで走り抜けたような映像美。
疾走感と躍動感は俳優たちにも活かされ(あれ?クローズZERO?)
と思ってしまうほど被りすぎ。従って色男今男旬男いらっしゃい
さぁお祭りだ!的な派手さと面白さに溢れている作品。
それにしても綾野剛の成りきりぶりが凄い。このヒトこんな演技
してたっけ?と思うほど、役に成りきって完成度もハンパなし。
かなり単純で人が良く皆から好かれるタイプのイイ奴なんだけど、
何でその彼が新宿でスカウトマンになっちゃうの?という過去が
途中から参戦する山田くん(南秀吉)によって段々と分かってくる。
彼が救い出す女達も可愛く薄幸だけど、金欲しさに風俗で働こう
という安易な発想に早死にしちゃうから!と脅したくなってくる。
実際に精神を病んでしまう子も出てくるが、あれも日常なのだろう
と思う。結局は商売で成り立っている世界なのだから、幸せに~
なんてよくぬかすわと龍彦がどんな優しい人間でも共感はできない。
まぁ男側から見た世界観はよく出ているな、と思ったけど…。
綾野VS山田のシーンはやっぱりクローズを連想せずにはいられない。
伊勢谷、金子、深水(一押し!)、村上、豊原、吉田のコワモテ揃いに、
あらアナタまたこんな役やっちゃって^^;と思わされたのが安田くん。
歌舞伎町の空間を切り取ったような光景すべてが物語と巧く絡み、
裏階段の描写はおそらくそうなるとは分かっていてもドキドキした。
(地元駅周辺にも大勢いますが、しっかりオバサンをスルーしますよ)
まあまあかな笑
綾野剛~♡
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