「歌舞伎町のスカウトマン」新宿スワン さくらさんの映画レビュー(感想・評価)
歌舞伎町のスカウトマン
歌舞伎町の風俗スカウトたちの物語。
渋谷にめっちゃうようよしていたアヤシゲなスカウトたちももはや歌舞伎町界隈にしか棲息していないようだ。
以前職場でいっしょになった女子大生のかわいこちゃんが当時19歳だったのだが、この映画のエキストラで出ていたという(エキストラの時は18か19のとき)。綾野剛がかっこよかったですー!とかわいらしい口調でのたまう。伊勢谷友介が渋いんだけどねー。ところで、このとき、一日の集計がピッタリあったということで奇跡のように優秀だとメンバー全員褒められた。素晴らしい。そして、あくる日だったか、大雨が降って小さな待機場所で四方山話をしていると、彼女が好きな男の子が職場内にいるという。
とっても可愛らしい彼女なのだが、その彼女を好きな男の子もいるのだった。すごくわかりやすいアピールをしていたのだけど、彼女は気づかない。そして、その雨の日に彼女には好きな男の子がいて、「それは自分ではない」と彼は気づいてしまった。
というようなサイドストーリーはわたしの身近な場所に起こった。
綾野剛と沢尻エリカ、伊勢谷友介、山田優、それぞれがいい味をだしている。
水商売は肌に合わないとハナからおもっているわたしだが、それはなによりも睡眠不足とお酒と客あしらいの大変さにおののいているからにほかならない。もちろん、水商売は沼だから、足を踏み入れないに越したことはないというセオリーを守っているに過ぎないのだが。いやいや、たいへんな商売だと思うし、到底おぼつかないと自覚している。まず、好きでもない男の人と話をする苦痛があるものね。やくざまがいの界隈の方々にはお近づきにならないようにしています。
こわいこわい。
物語としてみるのは楽しい。自分の世界とはちがうから。