ターミネーター:新起動 ジェニシスのレビュー・感想・評価
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複雑な境遇の息子ならではの思春期な反抗、そして苦難を乗り越えての合体に身を震わせろ
「本作こそ本当の第三作目の「ターミネーター」だ」
まあ、ジェームズ・キャメロンがそういうのなら、それでも全くどうでもいいんだけど、これ何かあるなあ、と思ってちょっと調べると、2019年にアメリカ著作権法により、35年経過によって、キャメロンに著作権が戻る権利が発生することに行き当たった。
そう、今の権利者は権利を購入した分、今のうちに最大限の効果で「ターミネーター」を売らなければならない。そして、キャメロンにとって、「十分な価値になって戻ってくる」ために本作に加担することは至極当然のこと。
そう、君たちの思惑とは全く違うところで、「ターミネーター」は帰ってきた。そして、当然のようにアーノルドは、自分の持てる力を行使し、帰ってきた。
全く問題ないじゃないか。むしろこれで面白かったら御の字だ。
しかしな、つまらないと思って、観にいってつまらなかったとは、どの口が言うのか。
つまらないと思ったうえで、当たり屋気分で酷評レビューが書きたいがために、見に行ったというのなら、それでもいいさ。しかし、それこそ、キャメロンやシュワ、ネームバリューに騙されてお金を払ったキサマに非があることは誰の目からしても明らかだ。
と、ちょっといつも以上に前置きが長くなった。
「ターミネーター:新起動 ジェニシス」
1)サラ・コナーの二の腕のぷにっぷに感
戦士として育てられたなんて、誰が信じるか知りませんが、かまいません。ぷにぷにでいいです。お願いだからそのままで、鍛えないでください。
2)カイル・リースのワザとらしい過去への出征理由とジョン・コナーとの関係に今更ながらに驚くところ
てめえ、サラとヤル気マンマンで過去に行くくせして、なにかっこつけてやがる。第1作のカイルは、見た目草食、中身肉食。今回のカイルは見た目は肉食だが、現代っ子でおとぼけ感がいい。
3)今度の敵は何をしたいのか
未来で目的達してるんじゃ?と思われるが、とにかく新型はカイルとサラに合体して幸せになってほしくない、というある意味、息子の(あっ、言っちゃった)矛盾に満ちた思春期ならではの、ジェラシーで行動しているようで、なかなか面白い。
「若っけえ、ぷにっぷにのおねえちゃんがオレの母ちゃんかよ!!」
「なんか、おやじ腹立つわ!」
タイムトラベルならではの葛藤ではある。
追記
このシリーズはサラ・コナーの物語だと、今回のラストでもよくわかる。相当変化球だが、サラにとっては「子離れ」の話だ。
カイルは合体して、2日後に殺されるという呪縛から、今回ようやく安心して合体できます!!のキスシーンがもう、溜めにたまったサラとカイルの欲求不満をぶちまけるほどに、ほどに熱く。
T-800も「おじさん」として、祝福してくれるのが、積年のシリーズの紆余曲折を経ての着地と思うと少し泣ける(すまん、言い過ぎ)
権利云々抜きにして、キャメロンが、本作を正統第3作、と言う理由を考えるなら、この「サラ・コナーのハッピーエンド」の着地を評価、ということで納得はできる。
幸せになれよ(by T-800おじさん、= キャメロン)
嫌いじゃなかった!
•これまでのターミネーター見てると、サラ•コナーに違和感感じるけど、T-800と過ごして軟化したということか?
•戦闘シーンは迫力あって好き!
•ストーリー自体も難しいけど、理解できないほどじゃなかった!最後液体金属のアップデートしてたが、次回作液体金属だったらちょっと嫌かも、、続きはあるのか、、
シュワちゃん!おかえりなさい!!!
『ターミネーター』シリーズは2に激ハマりして何度観たかわからないくらいですが、後にDVDまで買ってしまいました。
3はその流れで公開当時生まれて初めて前売りまで買って観に行きましたが、2を超えることはありませんでした。それでも十分楽しんだ記憶があります。
4も嫌いじゃないんですが別物感が漂っていました。なぜならやっぱりアーノルド・シュワルツェネッガー様が出演されてないからです。
やっぱりシュワちゃんの出ない『ターミネーター』なんて…。
という訳で、シュワちゃん復活、1、2のリブートとしての本作。
ついにまさかのジョン・コナーが悪役に!それどころかターミネーターに!最初違和感はありましたが、悪役顔のジェイソン・クラークという持ってこいの配役でこれもアリかと思えました。
そして何よりサラ・コナー役のエミリア・クラークが可愛くって!サラ役は今までリンダ・ハミルトン=強い女性のイメージしか無かったため出てきた瞬間「えっ?」って感じでしたが、そのキュートさにやられたのと途中からその顔もリンダと被ってサラに見えてくるから不思議です。
久々登場、懐かしのT‐1000、イ・ビョンホンがクールに演じて2を彷彿とさせますがどうしてもオリジナルのロバート・パトリックと比べてしまって追い付けてないかなって感じです。あとオブライエン刑事がいい味を出していました。
エンドロール途中の続編匂わせにあざとさを感じますが、やっぱり『ターミネーター』はシュワちゃんありき、シュワちゃんが出てなんぼ!劇中サラから「おじさん」と呼ばれようが、CGにより1作目当時の若かりし頃に比べるとさすがに老けた現在の容姿には後付け設定せざるを得なかろうが、シュワちゃんが復活してくれただけで大満足!!!それにエミリアのおかげで眼福!!!
「古いが…ポンコツではない!」と胸を張って言えるためにシュワちゃんから勇気をもらえた作品でした。
ヒーローをヒールにした罪は重い
パラレルワールドがどうも苦手で、硬直した脳がついていけない。
それは自分の限界だけど、ジョン・コナーの展開はガッカリ。ヒーローであり続けていてほしかった。
シュワルツェネッガーの復帰と、イ・ビョンホンのターミネーターと、若きサラ・コナーとカイル・リースの物語で良かったことないかなあ。ここまで物語を複雑にする意味が果してあったのか?
サラ・コナー、かわいい。
他のレビューの厳しい批判を呼んでいると、この作品の中の、タイムマシーンが起こすパラドックスについては、深く考えたらあかんのやと思うしかない。
「ターミネーター」という作品は、1と2だけ。
ターミネータ3以降は「ニューフェイト」も含め、アクションを楽しむ娯楽映画と割り切ってみるしかない。(こうやって批判はしているが、自分は決して3以降が嫌い、というわけではない)
ただし、それをやっちゃぁ、おしまいでしょう。と思ったのは、元々の本筋、1、2で死守すべき「ジョン・コナー」を、あっさり向こう側へ連れて行ってしまった事。それも向こうのボスにまでしてしまっている。(「ニューフェイト」では、ジョンは殺されてなかったか?)
これやと、1,2で必死にジョンを守ろうとして戦った努力が全くの無駄になってるやん。
この映画の醍醐味は「サラを、そしてジョンを」命がけで守る事こそが本来の使命であるはずなのに、回を追うごとに、年を追うごとに、その使命が薄れていってしまい、同時にストーリーも薄っぺらくなってしもうた(逆に、CGなどの技術は格段に進歩したけど)。
この「ジェニシス」が2015年。4年後の2019年に「ニューフェイト」が公開。
今2021年で、今後続編があるのかどうか知らん。
ただ続編があったとして、ストーリーには期待せず、ただただロボット同士のアクション映画だと割り切って楽しむつもり。「トランスフォーマーシリーズ」なんかより、全然面白いんやから。
成長も愛も描けていない
前半の80年代再現パートはワクワクする。それ以外が残念すぎる。
「愛」や「成長」の要素がほとんど描かれてないのが娯楽映画として致命的。
カイルとジョンのキャステイングが糞
カイルは似せる気0。その上キャラとして魅力0。
ジョンは最初から闇落ち顔。で、案の定闇落ち。
サラはよく見ればリンダに似てなくもない。
80年代風のだっさい髪型にすればサラっぽく見えたと思う。でも、そんな努力をするでもなく
カリーシのまま。
何度も出てくる街が吹き飛ぶ1997年のシーン、出てくる車が2010年代のモデルだらけ。時代考証手抜きすぎ。
時間争奪戦
対決の終結みたいなことを言っているが、何を根拠に?
複数あるにスカイネットが実在している未来が
存在しているのだから永遠にそこから使者が送り込まれる。
未来からの使者が来ないようにはできないのだから、
いくら修正しようとしても永遠に歴史が塗り替えられ続ける。
一旦時空を越えられる技術を持ったパラレルワールドがある以上
いくら新たな成功例のパラレルワールドを作ったところで
それを阻止しようとするスカイネットの使者がやってくるの
ではないのか。
そもそも無限に存在するパラレルワールドの中のどれが真の
未来と呼べるのだろうか。
そもそも人類の行動によって物理的時空が増減する事は
有り得るのだろうか。
そもそも何をもってタイムパラドクスの発生とするのか
つじつまが合うか否かは思考の問題で物理的時空とは別物
なのではないか。
過去に戻るという行為を行った時点で時間軸に歪みが発生して
新たな時間軸が形成されるのが自然な考え方だろう。
仮に時空が川の様に1本しかなくタイムパラドクスが発生
しても新たなパラレルワールドが出来るのではなく新たな
流れが上書きされるだけだとしたら流れる時間軸につじつまが
合わない箇所があるだけで流れている。
一部に違う部分があっても変わる前の未来は相変わらず
流れている。
であれば過去を正しい過去であるように未来から使者を送り
修正するのではないだろうか。
結局最初に流れた未来を支配する組織が都合のいい過去に
修正するのではないか。
だとすれば過去を変えられる力があるのは技術力のある未来
組織であってそれが進化し続けた歴史が一度できたのなら
それを揺るがすものはない。
仮に過去から未来に行って一度書き換える事に成功しても
更なる未来から使者が送られ書き直される。
明らかに未来のほうが高い技術力を持ち無限に存在する。
(時空を越えられる過去は限られているが…)
未来は永遠に続いているのだから。
サラ・コナーが生きた時代にはサラ・コナーはいなくなって
しまったし救世主は生まれていない。
その時代はスカイネットが支配する。
そこをそのままにすれば必ずいつか時空を越えて滅ぼしに来る。
スカイネットが支配する全ての時空を正しく修正しない限り
スカイネットに書き換えられる。
時間軸の奪い合いがやってくる。
高い技術力の未来から多くの使者を送り全ての時間軸を人類の
勝利へと導かなければ真の勝利にはならない。
2019年の今見てみたら
ニューフェイトのおかげで ちょっと過去作を振り返り。
これは映画館に行ったんだけれど、アホな話で
その前の4を見ないで行ってる。
が、
逆に4の存在を知らずに行くのが正解だったりする。
見ないで行ったから出だしは結構面白かった。ジョンが父を過去に送り出すシーンとか、これ見たかったわーって思った。しかし
実際、家で4と5と続けて見たら違和感ありまくり。
ジョンコナーとカイン(父)の出会い年齢設定が全然違う。
顔が全然違う。
未来も変われば過去も変わるとか。
なんでもありじゃん、これじゃ。
あと ママのサラさん なんだこれ?
ってなる。ニューフェイト見てからだと尚更。
よくもまあ
こんなにシリーズ物を勝手にいろいろ出来るものよ。
観客 置いてきぼり。
10年前もジョンコナーの役の人にはかなり違和感持ってしまった、とは言え正直めっちゃ忙しい中バタバタと駆け込んだせいで
開始 20分くらいで爆睡したんだった。
シュワvsシュウとかあったよねえ
と言う記憶くらい。
今回 ちゃんと見てみたけれど
う〜ん。
なんだこれ。言いたいことはわかるが
理屈っぽ過ぎるんじゃないだろうか?
顔も違い過ぎだし、
ジョンをこんな悪役にしたらこの顔ね、っていうのはまああるとしても
それじゃ身も蓋もないわ。
これで終わって10年、だとすると
今回のニューフェイトみたいに
難しい事一切なしのドタバタアクションもありだったのかなと思えるのもわかる気がした。
劇場公開から10年を経て見るといろいろ見えてくるものがあるなあ。
とりあえず今 アレクサってのと Siriさんがいますが
ジェニシスになっちゃったら嫌よね。
これはこれで面白いけど…
物語が『1』と『2』の凝縮軽量版みたいで、おまけにタッチも軽すぎるから、『2』好きにはピンとは来ない。
ただ面白いところもあるにはあるから、侮れない。セルフパロディ&オマージュがどれだけ分かるか探すも良し、「自由」の為に悪へ堕ちたジョン・コナーの行く末だったり、「運命」を変えるために戦うサラとカイルのドラマ。よーく見ると注目ポイントが豊富だから、飽きは来ない。でもやっぱり、もっと重厚でシリアスな話が見たい。ターミネーターのテーマ上、それを避けたらダメだと思うし。
続編が立ち消えなのは、残念とは思うけど、その分秋のダークフェイトで、憂さをたっぷり吐いて欲しい!
お願いしますよ、キャメロン×ミラー!
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自宅にて鑑賞。TVシリーズやWEB公開のスピンオフ作を挟んだシリーズ(映画化作)第五弾、原題"Terminator Genisys"。“サラ・コナー”のE.クラーク、頑張ってるが荷が重かったのか、演技にやや無理有り。“ジョン・コナー”のJ.クラークに魅力が乏しく、見劣りする。判った様な判らない様な設定が散見出来、はぐらかされた感が残る。アップデートして再登場するのは、必然性や意味が理解出来ず、明らかに蛇足。更に一旦、流れ始めるエンドロール途中にも続きがワンカット有り、色んな意味で諄い。50/100点。
・本作はトリロジーの初作と予定されているが、A.シュワルツェネッガーは次作がシリーズ最後になると噂されている。
・『ターミネーター3('03)』以来の出演となるA.シュワルツェネッガーは、一日平均三時間、(撮影時から)12年前と同じ身長・体重になるよう肉体改造に半年を掛けた。亦、彼のクレジットは“Terminator”ではなく、“Guardian”となっており、パラマウント・ピクチャーズ初の出演作となる。
・J.キャメロンは正式に本作を支持した。
・当初、“ジョン・コナー”役はT.ハーディにオファーされた。亦、『ターミネーター4('09)』から同役のC.ベールにもオファーがあったと云う。
・E.ブラント、E.クラーク、B.ラーソン、M.ロビーは“サラ・コナー”役にオファーされていた。この内、E.ブラントは最終選考迄、残っていた。
・シリーズ中、何度か触れられるが、初めてタイムマシーンが画面に登場した。
・鑑賞日:2016年1月21日(木)
リブートとは、なんなのか?
最初のパートは、昔の作品が現代技術で帰ってきた感じや、少しずつかつてのストーリーと異なって行くところなど、わくわくしながら見れたけど、2017年に移動したあたりから雲行きが、、
シリーズの英雄であるジョン・コナーの扱いに疑問が。なぜ悪役に。何かインパクトのあることを求めるあまり、やってほしくないことをやってしまった感が。また、ストーリーも説明がややこしく、いまいち入ってこなかった。
前作(4)との設定矛盾があって、もはや前作はなかったことにしてるのもいかがなものかと。
ただ、サラ役のエミリア・クラークが良かった。良かったというかきれいだった 笑 エミリアのおかげで+0.5 笑
詰め込み過ぎたのがいけない
"ターミネーター" シリーズ第5作。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
意表を突いたストーリーをつくるぞと云う強い意気込みは感じられましたが、いかんせん詰め込み過ぎた感がありました。
1作目の冒頭を再現しながら、新たな展開を盛り込んで来たのは上手いなと感心しましたが、そこからがいけなかった。
オマージュが満載で、最初だけでお腹いっぱい。リブートなんだからそこまで旧作要素を取り入れずとも良かったのにと思いました。T‐1000がいちばんいらなかったです。
ジョン・コナーを悪役にするのは見事な発想の転換でありだと思いましたが、時間が経つごとにいちばん無いなと考えを改めました。変えて良い前提と悪い前提があると思います。これは後者の好例ではないかなと思いました。物語が混迷し、一応終止符は打たれましたが、中途半端感が否めませんでした。
シュワちゃんを出さないと始まらないので出てくれるのは嬉しいですが、本人が高齢になったことで、ターミネーターも人間の生体組織を被っているから「当然歳を取るんだよ」と言われても、都合良過ぎるだろとツッコむしかありませんでした。
エミリア・クラークのかわいさが唯一の救い(笑)。
[余談]
リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役で復帰すると噂の、ジェームズ・キャメロン完全監修の新三部作に大期待です。
[以降の鑑賞記録]
2018/09/02:DVD(吹替)
※修正(2024/06/02)
シリーズのファンだけでなく、シュワルツェネッガーのファンも楽しめる作品。
2015年7月中旬に“TOHOシネマズ六本木ヒルズ”のスクリーン2にて3D字幕版で鑑賞。
1984年にジェームズ・キャメロンの監督・脚本、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で製作され、SFアクション映画の金字塔と言われるほど世界中で愛され続けている『ターミネーター』シリーズ。キャメロン監督の手を離れた『ターミネーター3(2003年)』以降、そこまで成功しなかったシリーズとなったために、時代の流れに乗っかって、遂にリブートされたのが本作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』であり、『スター・トレック(2009年)』シリーズのデイヴィッド・エリソン製作、『マイティ・ソー ダーク・ワールド(2014年)』のアラン・テイラー監督等の新たなスタッフで作られた力作です。
自我を持つコンピュータ“スカイネット”と人類の戦争に決着がつきかけていた西暦2029年の時代において、敗北を悟ったスカイネットが人類抵抗軍の指導者ジョン(ジェイソン・クラーク)を過去に遡って葬り去るために一体のターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー/ブレット・アザー)を1984年に送り込み、母親であるサラ(エミリア・クラーク)を抹殺しようとするが、そこには彼女を守っていた別のターミネーター“ガーディアン(シュワルツェネッガー)”が立ちはだかり、サラを守るために自ら志願し、その時代へやって来た兵士カイル(ジェイ・コートニー)はガーディアンによって鍛えられた戦士となったサラに困惑する(あらすじ)。
このシリーズを愛してやまず、世界的に酷評された『ターミネーター3』も大好きなので、リブートされるというのを初めて耳にした時は戸惑いが半分ありましたが、三作に及ぶスピンオフ小説、自分としては退屈すぎなドラマ『サラ・コナー・クロニクルズ(2008年)』、シリーズの一つだとは思いたくない『ターミネーター・サルヴェイション(2009年)』といった『2(1991年)』のその後が枝分かれし過ぎて、メチャクチャになっていたので、シリーズを延命させるには、これしか最善な方法は無いのかもしれないと思い、それを受け入れ、その後は首を長くしながら楽しみにしていました。その甲斐はあり、これは完全にシリーズの一つとして認められるぐらい、大いに楽しみ、とても気に入りました。
冒頭の未来のシーンから掴みはバッチリで、ピカピカのエンドスケルトン(過去作よりも少しスリムになったような)と抵抗軍の兵士たちがプラズマライフルを撃ち合いながら激戦を繰り広げ、空をハンターキラーが飛び、そこから初登場の蜘蛛型タンクを投下するといった新たな戦術が描かれ、プラズマの色も『1』や『2』と同じ、サウンド(ここが唯一、残念。『1』のリマスター版DVDがリリースされた際に整合性に拘ったキャメロン監督が音を作り直して、統一しただけに、その統一を貫いてほしかったところ)は真新しく、不満は殆どありません。『1』の世界の再現、『2』の要素(同作の没ネタの流用など)が加えられたり、ドラマ版や『〜サルヴェイション』で大きく不満を抱いた部分を再利用(過去から未来へ行ける、進化したターミネーターの登場など)して、リブートしたからこそ通用する形で巧みに描いて見せたりと、面白い点が沢山あり、ワクワクとニヤニヤが止まらず、大作としては久々に興奮できた作品で、個人的にそれは『トロン・レガシー』以来の一作です。
ジェイ・コートニーがカイル役に抜擢されたという知らせを耳にした時には、あまり良くない人選だと思いました。彼は『ダイ・ハード ラスト・デイ』での細身で幸が薄い印象しかなかったので、オリジナルのマイケル・ビーンには程遠いとしか思えなかったものの、その後に『アイ・フランケンシュタイン』のマッチョな天使役などでイメージが変わり、全く悪くなく、今の時代にビーンのような俳優が居らず、仮に居たとしても、そのコピーにしかならないので、コートニーの起用は正解だったのではないでしょうか。逆にエミリア・クラークがリンダ・ハミルトンに似せていたのも良い印象があります。リブートなのだから、独自の感じを出すことも出来た筈ですが、『1』と『2』の続きとして作られた筈のドラマ版でサラを演じたレナ・ヘディが美人過ぎて、微塵もサラ・コナー感が無かっただけに、今回は少し似せて、サラとして違和感の無いようにしたという製作陣の気合いが見ているだけで伝わってきました。
本作は『ターミネーター』シリーズのファンだけでなく、シュワルツェネッガーのファンも十分に満足できる作品だと感じています。政治家へ転身した頃は「もう俳優復帰は無いのでは」と思わせただけに、また復帰して、ターミネーターを演じたというだけで既に嬉しさはありますが、一つの場面で二体のターミネーターが対決するというシュワ・ファンなら狂喜乱舞する演出をやってくれたのは胸が熱くなります。過去にも彼の主演作においては、一つの場面で二人も出てくるというのはあり、『トータル・リコール』、『ラスト・アクション・ヒーロー』、『シックス・デイ』で行われましたが、それらで「一人でも最高なのに、二人も居る構成なんて、まさに感動」と思えた為に、本作の二体のターミネーターの激突シーンに感慨深く、今まではオープニングとエンドロールでしか流れなかったメインテーマとその一部が随所で流れ、ファンサービスに徹しているのも良いところの一つで、斬新な映像と表現を常に生み出してきたシリーズなのに、その表現が少ないというマイナスはあっても、それを帳消しにしているほど好印象な部分です。
製作時の段階で“三部作”構想があったので、もし、本作が内容的、評価の面で成功していたら、きっと、今頃に第二弾か第三弾が公開されていたでしょうが、残念ながら、そうはならず、本作公開前には「私にとっては第三弾だ」と評価していたキャメロン監督の手で本作をも無かったことにされ、2019年公開を目指して、『1』と『2』に続く“本当の正統な続編”が作られる事が明らかとなっていますが、本作から数年しか経過していない短いスパンでの製作・公開となるのは間違いなく、監督は変わっても、デイヴィッド・エリソンが製作で続投するようなので、当初、予定されていた本作の続編で用いる筈だったアイディアを流用している可能性もありますが、そうなった場合は中途半端になる事もあるので、一つも流用されず、本作の続編に関する話をスピンオフ小説かコミックで出てほしいと願っています。勿論、次の作品にも期待したいですが、現段階では本作を気に入っただけに、無かったことにされるという点での戸惑いは本作が製作されるというのが明らかになった時よりも大きいです。もし、可能ならば、本作が成功していた時間軸に入ってみたい、そんな気持ちで本作のレビューを終えさせていただきます。
結局ジョンはどっち?w
退屈はしませんでした。アクションもそれなりに頑張ってたし、役者陣の演技も良いし、あえて王道から新しいものを作ろうという内容も好感を持てました。起と承の急展開は過去作ありきの燃える展開ですし、後半の盛り上がりもなかなか楽しめました。
でも、何かが見終わって残ったかって言われるとそれは全くありませんでした。シュワちゃんの表情で人間と機械の差のようなものを描く演出はかえって違和感がありましたし、老化作用とかも特にあってもなくても良かったような...
サラとカイルもどうでも良いようなことでケンカしたり、イチャイチャしたりっていうのをこちらがイライラしない程度に見せられた感じでした。んで、結局ジョンは本物なの⁈スカイネットなの⁈お前ら一回でよう理解できたな!wあそこのタイムパラドックスを説明するくだりは一回じゃわかりませんでした。
それでも戦いの後のサラが未来を選択する自由を得られるというくだりは映画の方向性として悪くないなと思いました。文句を言いたいのは終わらせ方です。二人がビルから脱出したあの会話シーンで終わらせれば良かったものも、ターミネーター生きて帰ってきちゃうんですよwんで過去のカイルによくわからん言伝をしてまたイチャイチャ.... いらんことすな!泣
クソとまでは言いませんが、作業中に流す映画にはちょうど良いのではないでしょうか?良い素材が揃ってるのに、新たなことをしようという意思は素晴らしいのに、もったいない作品でした。
60点ですかね。
前作ぐらいイマイチなまま
1、2が一番楽しめた。
はじめの方は、エピソード0っぽい感じもあって楽しめたけど、本題にはいるとテンポも悪く中だるみ。
追い詰められる感じもないのでスリルも足りないし、サラ役の子、可愛いけど腕とかムッチリしててキャラ設定に反するし、1作目のカイルはあんなにムキムキじゃなかったよね。
見せ場も無いし、サイバーダイン社の新ロボットとかも無いし(カイルもナノマシンの集合体みたいなんじゃなく液体金属でええやんともおもうし)
面白かった!
ターミネータ1.2は鑑賞してましたが、3.4は未鑑賞です。
やっぱりターミネータと言ったらシュワちゃんだよね!w
今回の敵は、まさかのジョンコナーで複雑でしたが、サラを守るターミネータおじさんとターミネータのおじさんを慕うサラ、サラと恋に落ちる未来からやってきたカイル、サラを守る者同士徐々に絆を深めるターミネータとカイルと彼らの関係性にほっこり。
もちろんアクションもストーリーも楽しめました!
サラを守るためにターミネータを送ったのは誰なのか?とか謎も残しつつ、続編のありそうな終わり方で続きが気になります。
過去で助ける形になった警官が未来で手助けしてくれるというのも、個人的に良かったです!w
なかなかワクワクして楽しい作品でしたヽ(*゚∀゚*)ノ
古いが・・ポンコツではない。
映画「ターミネーター:新起動 ジェニシス」
(アラン・テイラー監督)から。
アーノルド・シュワルツェネッガー演じる「ターミネーター」T-800型は、
老いた姿となって登場し、この台詞を何度か繰り返す。
「古いが・・ポンコツではない。」
メモして気がついたのは、いい場面で使われている。
そう考えると、今回、監督が伝えたかったのはこれだ、と思いたくなる。
先進国では、どの国でも高齢化が進み、その対応に追われているが、
高齢になったからといって、使いものにならないわけではない。
今の時代、何でも新しいもの、若いもの、言い換えれば新品が好まれるが、
実は、年季の入ったもの、長い間に渋みが出てきたものだって、
しっかり存在感を示し、輝きを増すものだってある。
もちろん、人間だって同じこと。
大切な人は、自分が「高齢」だということを認めるということ、
その上で、だけどまだしっかり動けるよ、と謙虚にメッセージを伝えること。
もうすぐ定年を迎える私にとって、根底におきたい考え方である。
まだまだ若いものには負けない、これからは高齢者の時代だ、と叫ぶよりも、
「古いが・・ポンコツではない。」をキャッチコピーに使ったポスター、
「古いが・・ポンコツではない。」をイメージしたCMなどのほうが、
カッコいい気がする。自分で作っちゃおうかな。(笑)
123が好きなら楽しめる
123が好きで4が嫌いな私は、ターミネーター史上最も楽しめたと言っても過言ではない。
ただ、ラストのグレードアップだけは納得がいかないのは私だけであろうか…
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