「CGシュワちゃん 不気味の谷を越える!」ターミネーター:新起動 ジェニシス よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)
CGシュワちゃん 不気味の谷を越える!
そもそもターミネーター1,2という映画が、革新的な映像技術と緊迫感のある追いかけっこがウリだったわけで、
当然観客も「ターミネーター」というタイトルに、何か新しい見たこともない刺激を求めてるはずなのに、
金はかけてそうだけど見たことあるようなアクションの連続で、
しかもジョン・コナーもカイル・リースもイケメンじゃないときたら、
そりゃもう「ターミネーター」として求めるものはこの映画からは得られない、という評価に繋がるんじゃないでしょうか?
ただ、ターミネーター1も2もそれほどピンと来なかった私にとっては、こんなもんだろう、という感じの及第点な映画でした。
まず、CGのシュワちゃんが素晴らしかったです!
ターミネーター4ではなんだかごまかされたような表現でしたし、
キャプテンアメリカのひょろひょろクリス・エヴァンスにも違和感を感じさせられましたが、このCGシュワちゃんは肌の産毛も見えるんじゃないかというほど見事に再現されていました!
ついに不気味の壁を超えたか!と、それだけで、若きシュワちゃんとスタローンが共演する映画が作られるんじゃないかという妄想にワクワクしてしまいました!
T-800、T-100との戦いを通して1,2をしっかり踏襲するのもファンサービスであり、通過儀礼的なものを感じましたし、
その上での後半の展開には、今までの煮詰まった展開を更に広げるには、まあ、そこをいじるしかないよな・・・、という納得(せざるを得ない)展開でした。
とまあ、もともと期待してなかったのでそれほど悪くなかったです。サラ・コナー可愛かったし・・・。
ターミネーターはもはや、バイオハザードシリーズのように面白い面白くないとかでなくて、続けることに意味がある映画だと思います。
変に新しいことやろうとするよりも、そのへん割り切って、最初の雰囲気を出そうと努力したジュラシックワールドに軍配が上がったのもそういうことなんじゃないでしょうか?