「釣りバカかよ!」ターミネーター:新起動 ジェニシス snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
釣りバカかよ!
オリジナル版に思い入れがある自分としてはちょいといただけないリブート版でした。
とにかくキャスティングがヒドいなと。もうこれには終始違和感を感じずにはいられず、お陰で全く感情移入できませんでした。
ジョンコナーは今回は悪役だから強面のジェイソンクラークでもまぁ良しとして、サラコナーとカイルリースはもう全然違うだろーと。
オリジナルのリンダハミルトンとマイケルビーンのカップルは実にロマンティックだった。
しかし今作のサラコナーは特にヒドい!
サラコナーと言えば女戦士というイメージを持つ自分としては今作のはただの子供にしか見えず。
「ダイハード5」のマクレーンの息子がカイルリースってのもただの筋肉バカにしか見えず。
そしてこの2人がカップルになるってのも全然ドキドキできませんでした。
あっ、でも前半のみの登場となったイビョンホンのT-1000は以外とよかったかなと。
ガッカリなのはキャスティングだけではなく、何だか今回は字幕の訳し方も気になってしまった。
シュワ演じるターミネーターは終始「オジサン」と呼ばれまくるが、英語にうとい自分としてはこの「オジサン」ってのはふさわしい訳なのかなと。
さらにはサラコナーとカイルリースの性交を「合体」と訳してたけどまさかターミネーターが「釣りバカ日誌」から引用するのかよと。
良かったとこと言えば、ターミネーターシリーズの方程式として、ジョンコナーを守るってのがあったのが、今作では逆転の発想でジョンコナーこそ殺すべきという文字通り「新起動」させたアイディアはなかなかでした。
あとやはりオリジナル版が好きな自分としては前半に1作目のシーンを復刻させていたり、オリジナル版には無かったタイムトラベルのシーンを描いてくれたあたりは良かったなと。
ただ今回お客さんが満杯で、これって一瞬CGでしか登場しなかった前作の反動なのか、シュワルツェネッガーが本格的に出るってだけで、やっぱり皆シュワがでるターミネーターを楽しみにしていたんだなと痛感しました。
今作の魅力はそれにつきるのかもしれません。