「ターミネーター、新たな歴史が始まる・・・」ターミネーター:新起動 ジェニシス ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
ターミネーター、新たな歴史が始まる・・・
ずっと前、3時間、4時間なんて上映時間の作品もありました。基本、映画は一本で一つの作品だったと思います。 それが、一作目がヒットすると、二匹目のドジョウを狙う続編、そして三作目とシリーズ化していく作品が増えてきました。全ては儲け主義からきているものじゃないでしょうか。
「007」とか「寅さん」みたいに何十作と続く成功例もありますが、「ビバリーヒルズ・コップ」みたいに右肩下がりのうえ、三作目は大コケ。なんてシリーズが多かったと思います。 時期的なものもあるのでしょうか。右肩下がりのため、三作までで一旦終了したものの、「ランボー」「ダイ・ハード」のように、十年以上の時を得て復活する作品もあります。
最近は、「ホビット」「ROTR」のように公開前から三部作とか言って、三本で一本の作品とするシリーズものもあります。 (まぁ、一作目が不評で打ち切りとなった作品もありますが・・・)
結局、続きが見たいという人間の欲に付け込んだ映画製作陣の儲け話に乗っちゃてるわけですが、悲しい性であります。
そして、このターミネーター! インパクト大にして非常に良く出来ていた1作目のヒットを受けて、当時としては珍しいCGによる迫力画面により大成功へとつながった2作目。 この2作で終わっていれば、ホンっと、映画史に燦然と輝く名作だったのではないでしょうか。 ところが儲けに走った3作目のおかげで大きな傷を残してしまいました。せっかくいい形で終わっていた2作目のラストが3作目で破滅してしまうのはやっぱり受けないでしょう。
それから、さらにシュワちゃんの登場しない新シリーズの再開!自分的には結構好きだったんですが、打ち切りみたいですね。
でも、このシュワちゃんの復帰したターミネーター新シリーズが最高に面白かった。(映画館で見た時には、そう思ったんだけど改めて見直したら・・・)
確かに1作目、2作目を周到しながら、今のシュワちゃんを実に生き生きと再登場させてくれたのは、ホンっと、面白かった。
とは、言うものの、これって1作目の全否定ですよね。おまけに世界を救うはずのジョン・コナーが、あんな状態になっちゃったし・・・。
初見の時にも思ったんですが、サラが可愛すぎでしょ。「ゲーム・オブ・スローンズ」に出ていた女優さんですよね。大好きなんだけど、戦う女性にはちょっと見えないかな。今回だけは女優のチョイスを間違えたような気がしないでもない。
結局、シリーズ化にもならなかったし・・・
この作品は、シリーズを通して「未来は変わる」ということを伝えているのが素晴らしいと思います。
考えられるどんなケースも起こりうるということですね。
ある人はそれをパラレルワールドと言いますが、
それをターミネーターというSFを通して語っています。
起承転結的に新しさはあまり見受けられませんが、「あれっ、思っていた未来じゃない」ところが斬新です。