劇場公開日 2015年7月10日

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「ちょっとした小銭稼ぎ」ターミネーター:新起動 ジェニシス 百姓太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ちょっとした小銭稼ぎ

2017年10月1日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

寝られる

この映画をターミネーターファンに勧めるべきかと言われると自分ならどっちでもいいと答えるだろう。

高い期待をもって観ると失望するだろうし、家で寝転がりながら観るには十分面白いだろう。

てゆうかこの映画、出来が良かろうが悪かろうがそんなにヒットしなかったことに変わりはないと思う。

そもそも1作目は古い映画であり、この1作目をリアルタイムに観た人自体減っているし3作目の時点でコアなファンを裏切ってしまったこともある。

続く4作目ではとうとうターミネーターでもなんでもなく新しいファンを獲得できなかった。

あまり言いたくはないがこのシリーズ自体が落ち目になってしまっているように感じる。

実際この映画を劇場に観に行ったが、1番大きなスクリーンでは細田のバケモノの子が上映され、今作はなかなか小さなスクリーンで公開されていた。僅か1週目でこの状況である。

だから今作がそんなにヒットしなかったのも、まあ当たり前ではないだろうか。

本当に新起動するならシュワには引退してもらう必要がある。

それぐらいやる覚悟がないと新起動とわざわざ名付ける必要がない。

シュワが出る以上昔の栄光にすがりついてることになってしまう。

SW新作のように新たに魅力的な主人公や悪役を設定しスタッフもろとも一新すべきだった。

今作は昔の俳優のためのアイドル映画である。

物語前半はただの焼き直しで目新しいことなんて何もない。

後半は反則級のどんでん返しがあるが予告編以上のことは出てこない。

要は語るべきストーリーなんてなかったのだ。

ネタ切れで先見性もないハリウッドが昔の映画にすがりついて小銭稼ぎがしたかっただけだ。

そういうことは無知な視聴者でも気づいてしまう。

百姓太郎