「少々受け入れ難い設定ではありましたが、生シュワT-800はやっぱり最高」ターミネーター:新起動 ジェニシス スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
少々受け入れ難い設定ではありましたが、生シュワT-800はやっぱり最高
想像していたよりは悪くなかった。
酷評が多かった3と4を無かったことにして製作しているところなんかは、ある意味潔くて良かったんじゃないですか(3は酷かったけど、個人的には4は嫌いじゃない)
まあインパクト大な1や傑作の2と比べてしまえばかなり落ちますが、1と2を最大限にリスペクトしたリブート作としては、全く持って見れたものではないと言うほど悪い作品でもなかったと思いましたよ。
ただこれ以上無理にシリーズを続けるのは、もう止めた方がいいとも感じましたけどね(3の時からずっとですが)
とりあえず中盤前ぐらいまでは予想以上に楽しめました。
1と2の名シーンや名台詞が随所に盛り込まれたこともあって、懐かしい想いで一杯になりましたよ。
歴史が変わって少し戸惑いつつも、これはこれでありかなと途中まではそう思いながら楽しんで見れました。
しかし中盤以降は少しづつトーンダウンかな・・・。
タイムループで混乱し、しかも何でもありになりすぎて、さすがに受け入れられなくなってきた(苦笑)
ジョン・コナーがアレ過ぎてねぇ、何でジョンを演じるのがジェイソン・クラーク?と、似合わなすぎて不思議には思っていましたが、そう言う訳だったのか・・・。
そのほかカイル・リースやサラ・コナーの配役、キャラ設定等も含めて、いろいろとシリーズファンから酷評が多かったのは妙に納得、見せ場の作り方も終盤にかけて徐々に盛り上がるよう、もう少し上手く構成して欲しかったですね。
ただ、それでもシュワちゃん完全復活のターミネーターは、やっぱり最高!
皮膚は老けるとか都合のいいT-800の設定でも、ポンコツでも(古くてもポンコツではないんでしたね)、やっぱりCGシュワじゃない生身シュワなターミネーターがそこにいてくれれば、それだけである程度満足しちゃうんですよねぇ。
擬似親娘的なサラ・コナーとの掛け合いも、これはこれで楽しかったなぁ。
守護神的なシュワのターミネーターって、やっぱり泣ける!
サラ役のエミリア・クラークが可愛すぎて(しかもムチムチ)サラ・コナー感は薄かったですが、擬似親娘的構図ならこれもありかも。
でもこの設定だったせいで、カイル・リースの影は相当薄くなってしまいましたけどねぇ(ジェイ・コートニーなのも似合わずでしたし)
しかしT-1000の見せ場があれだけとは、イ・ビョンホンも悪くはないが、やっぱりT-1000はロバート・パトリックに限る。