百日紅 Miss HOKUSAIのレビュー・感想・評価
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若々しい作品でした
面白かったです。花開こうともがく情熱が清々しい、とても若々しい作品だと思いました。
大都市・江戸の町が活き活きと描かれていて楽しかったので、もう少し長くてもいいのにと思うくらいでした。少し遠出した時のエピソードとか観たかったです。
怖いけど見たいという人の欲求は、妖かしの気配が人と近しい時代も今も変わらないようです。
題名の花も原作ではもう少し活かされているのでしょうか、他の花の方が印象深かったです。
幼い妹への想いがこもった、赤い椿。
山場の作り方に苦労した感じ
絵も綺麗だし江戸情緒もあるし、
お栄のキャラもそこそこ立ってるんだけど
如何せん、お栄には浮世絵師として、
父の北斎の様に、誰もが知ってる代表作がないから
浮世絵師として全身全霊でこの一枚を残した!
みたいな山場がない。
女を描かせたら自分以上と北斎も賞賛したお栄だけど
結局北斎の知名度と女性蔑視の時代に埋もれてしまって
逆に虚しい〜
そこを悲劇として観ると言う観方も有りか〜〜
もう1つの観方として少々意地悪ながら
声を当てている杏と実父の渡辺謙との微妙な関係を
お栄と北斎に置き換えて観ると言うのもあるかも〜〜
兎に角、杏さんの声は思った以上に良かった!
そこは5億点!!(笑)
期待はずれの凡作
杉浦日向子の原作、江戸情緒を斬新な絵柄で表現すると思ったら、平凡な新味のない劇画であった。シナリオが悪く劇的なところがない。肝心の北斎、その娘も描き方が不足。アニメ界に一石を投じる作品になるかと思ったが見事に裏切られた。
これならCGを駆使して実写でやった方がよかった。
、
平和な時代が文化を育てる!
葛飾北斎の娘、葛飾応為(お栄)の物語。
お栄は男勝り。
眼の見えない妹に、彼女は優しい。
平和な江戸時代の生活が一種の理想郷として描かれる。
自然との調和。
また平和な時代が文化を育てる。
渡辺京二『逝きし世の面影』のような牧歌的世界。
同時に、人々の心のうちに、妖怪がまだ存在する。
また地獄における地蔵信仰。
廓が理想化されているが、当時の江戸では梅毒など性病の猛威があったはず。
皮膚病も蔓延していた。
だがそれらは当たり前のことで、変えられない自然のようなものだった。
精神世界、人々の心、感じ方は、たぶんこの映画のようだったろう。
政治権力の世界、地方の農民の貧窮した状況は描かれない。
封建社会の身分制も、貧富の格差も、当然で当たり前だから、そこで生きる者たちには、主題にならない。
応為(お栄)は、晩年は仏門に帰依したとも、また北斎没後8年目(1857年)、家を出て以来消息不明とも言われる。
江戸情緒を感じられる作品
気っ風の良い江戸っ子の主人公お栄(北斎の娘)の信条、そしてお栄の心情の変化を描いた作品。
真っ直ぐな信条の中に優しさを秘めているのが心地良く感じられます。
お栄は元より北斎の才能を垣間見ることが出来て、また映像美にも富んだ美しい作品です。
江戸時代の人情、風情も見所だと思います。
難しい内容ではなく、とてもバランスの良い映画だなと感じました。テレ...
難しい内容ではなく、とてもバランスの良い映画だなと感じました。テレビで観るのと、映画館で観るのとでは、大きく変わる映画だと思います。もちろん、映画館で観るべきの映画です。
??絵にまったく躍動感なし。。。
世界的にも有名な浮世絵師とその娘の物語って事に加え、世界的なアニメーション作品って事だったし、レビュー評価も上々だったので、脳内ではなくコッチチョイスしましたが・・・
丁寧なアニメーションなのに全てに躍動感とメリハリがなく・・・
杏ちゃんの心地よい声に、久々に映画で落ちてしまいました。
最後もえっ!これで終わりでまとめかよ・・・・私にはまったく合わなかった。。。。☆2.4
見事なまでに期待ハズレ
期待してた分、裏切られた時の落胆は大きい。なんといっても致命的なのは、ストーリーに盛り上がる点が無かったこと。この映画を世に出した目的が全くわからない。あえて言えば冒頭の龍を描き上げたシーンぐらいだろうか。まぁ大したモンじゃないんだけど、あとは最後までそれ以下。これだけ印象に残らないアニメ作品は、そうそうナイよ。かぐや姫の物語 と同じくらいのつまらなさだ。実在の人物だから、大胆な脚本にできなかったのかもしれないが、この話を作った人間は反省して欲しいものだ。( ̄Д ̄)ノ
ずっと観ていたい
なぜ自分がこの作品をこんなに気に入ったのか説明するのはすごく難しい。なぜ人々の日々の営みや、細やかな感情の機微、四季や時間の移ろいなどをアニメで見せられると鳥肌が立つのだろう。一方で所々挟み込まれる実にアニメ的な演出も楽しかった。自分がアニメに求めるものが全てあった。確かに、ストーリーは平坦にも感じられるし、「大人帝国」のような涙腺崩壊お涙ちょうだい的なものを期待すると肩透かしをくらうかもしれない。しかし、一見単調にもとらえられかねない話なのに魅せられてしまうのは、原監督の実力のなせる技だろう。上げるところはしっかりと上げてくれるし(江戸とロックがこんなに合うとは)、90分があっという間だった。いつまでもこの世界に浸っていたいと思わせてくれる傑作。
なぜ今これ?
なぜ、ミセス北斎?
江戸時代女性絵師の生き様を描いているのだと思うんだけど、なんかイマイチメインな出来事がなくて物語が平坦すぎ。盛り上がりに欠けて退屈してしまいました。
杏ちゃんの声優も杏ちゃんの顔が全面に出てきちゃってイマイチでした。
江戸の街のアニメは綺麗でした。そこ、見所です。
普通の出来かな
良くも悪くも無い作品でした。逆に言うと普通かな。お栄役の杏さんのセリフが、ちょっと棒読みなのが気になりました。
ラストの橋の上の時期は、北斎が亡くなった後なので、お栄も歳をとったはず。顔は老けた方がよかったのでは?
原作は読んでいませんが、原作ファンには、納得出来た内容になっていたのでしょうか。
怪奇で艶やかな世界観。不思議な浮世ムービー!!
【賛否両論チェック】
賛:恋や命の儚さを経験しながら、成長していく女絵師の姿が爽やかに描かれる。豪華なキャストも魅力。
否:結構怪談チックなシーンが多く、話も案外単調なので、苦手な人には向かないかも。
男勝りの主人公・お栄が、江戸の四季や初めての恋心、そして命の儚さに触れながら、少しずつ絵師として成長していく様子が、浮世絵の風情と共に鮮やかに描き出されていきます。また、お話そのものは怪談のような、不思議な世界観と共に描かれます。その辺りも、この物語の荘厳さを引き立たせる、重要な要素といえると思います。
出演キャストもかなり豪華なので、是非注目して声を聞いてみて下さい(笑)。
原恵一はどこへ向かうのか?
アニメにしかできないことやったる!という意気込みを随所に感じる。それだけで観る価値あり。流石原恵一。ただ…葛飾北斎の娘というあまり知られていない人物(をモデルにした"お栄")にまつわる小話を抑制した演出で描くのは地味過ぎないか?原作未読なので何とも言えませんが
「小話を抑制した演出で」というのは前作『はじまりのみち』でもそうだったけど実写とアニメの違いはあるよなと思った。原恵一監督はもしかしてまた実写で撮りたいんじゃない?
『はじまりのみち』も本作も抑制した演出の中で随所にドーンと映画的な見せ場を持ってくるけど前者の方がより大胆で感動的だった。原恵一はこれからよりミニマルな方へと向かうのだろうか?
原作に忠実で、良かった!
公開日に劇場挨拶と合わせて観てきました。
原作を読んでいたので、監督がどのくらい杉浦日向子リスペクトかがよくわかりました。セリフは原作通りだそうです。さすがにストーリーは90分には収まりきらないので、大分つまみ食いでしたが、映像はきれいで、声のはまり具合も素晴らしかった。舞台挨拶で重松さんも言ってましたが、家族ドラマとしても観られる内容で、お栄と猶との交流がよく描かれていました。杉浦ファンとしては、もう少し江戸の風俗が描かれていると嬉しかったかな?
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