百日紅 Miss HOKUSAIのレビュー・感想・評価
全58件中、1~20件目を表示
江戸の雰囲気
江戸の雰囲気を味わえる、いいアニメだと思った。
史実物はどうしても争いを描くシーンが多く、
ワー!とかヤー!とか、がちゃがちゃうるさくなりがちだが
江戸時代という長く続いた平和な時代を、見てる側が「こんな雰囲気だったのかも知れない」と感じれるほどに、空気感が細やかにちゃんと伝わってくる作品だった。
歴史を振り返れば、もちろん「争い」というものが大きな出来事ではあるのだけれど、そういう大きな「事件」ではない「暮らし」「生活」にもドラマがかならずあって。なんでもないことほど、物語にはしにくいだろうけど、そういうものを見たい・知りたいと思っている人も多い。
そういう意味でこの作品は北斎とその娘を中心に、その周りで起きる出来事を通して、江戸での暮らしを垣間見ることができた。
単なる歴史上の人物が、すこし立体になった気がして嬉しかった。
絵も、綺麗だった。
もっともっと見ていたい気もした。
濱田岳さん、いい味出してる。松重さんも。
お栄も、杉浦日向子も江戸の華
HOKUSAIを鑑賞して、
その娘お栄にとても興味が湧きました。
検索してみると、彼女の遺した作品には驚愕させられます。腰を抜かします。
花魁も、吉原の町並みも、枕絵も。
目を見張るほどに肉感的です。
父北斎の作風とは異次元の絵描きです。
一緒に暮らしていて、変った絵を描き始めた娘を、奔放人の父親は咎めなかった事も、そこも面白い。
日本の「浮世絵」は、その画風と形式が、欧州の画家たちの目を奪ったことはよく知られているけれど、
逆に お栄がヨーロッパの油絵に触れた機会があったのではないかなと想像させる、肉感的な筆遣いなのでね。
そして「黒」の使い方が凄い。
レンブラントの名前を出した人もいるくらいです。
原作者は、
杉浦日向子さん。
彼女の語る「江戸の風物詩」と「庶民の情緒」は、いつもトラックを運転しながらラジオ深夜便で拝聴していました。
こうしてご著作がアニメーションになっていたのですね。
残念ながらアニメーションとしての出来は質が低い。風景は佳いが、人物が ( クレヨンシンチャン並み)。
だからこそ、ラストのタイトルバックに小さく「吉原格子先之図」をば申し訳程度に貼り付けるのではなく、
その逸品を、たくさん、大画面で映して、お栄の真筆で観客を圧倒させてもらいたかったです。
劇中、実際の作品ではなく、象徴的に用いられたイメージ画でしたが「 妹 お猶が、見えない目で金魚のたらい桶を覗き込む庭先の図」が、アニメ全体の頂点。
行方不明になって没年も分からないというお栄と、お栄に夢中になった早世の作家杉浦日向子と。
橋を渡った彼女たち。
江戸の花火のように、そして江戸の火事の炎のように、女たちの命は咲き誇りましたね。
【徳川幕府後期の江戸文化をこよなく愛した、僅か40代で早逝された故杉浦日奈子さんの原作に北斎の富岳三十六景の「神奈川沖浪裏」や彼女の傑作「百物語」の要素を盛り込んだ逸品。】
■浮世絵師・お栄は、父であり師匠でもある葛飾北斎と共に絵を描いて暮らしていた。
恋に不器用なお栄は春画にも手を伸ばすが、絵に色気がないと言われて落ち込む。
が、決して絵を描くことは諦めなかった。
そして今年も、嵐の予感と共に百日紅が咲く季節がやって来た。
◆感想<Caution!内容に全く触れていません!!>
・私が、杉浦日奈子さんの漫画「合葬」に出会ったのは、大学生時代だろうか。(年齢がバレるな。)
そして、今作、そして彼女の最高傑作である「百物語」を読み、衝撃を受けた事は良く覚えている。この人は天才ではないか、と真面目に思ったのである。
・その後、彼女が次々に発表した江戸後期の文化を描いた著作の数々(例えば、当時の将軍の一日を描いた作品など。)には、魅了され愛読して来たが、早逝された後(ナント、40代後半である。)でも、私は書斎が一杯でも彼女の本は一切売っていない。
それ位、彼女の江戸文化を愛するが故の、精緻に亘る作品群に魅了されたのである。
<今作は、杉浦さんの名作の一つである「百日紅」を根底としながらも、彼女の代表作である「百物語」の要素も絡ませ、美しい描写で描いている所が素晴しいと思う。
序盤に出て来た鳴き竜の図は、京都では私が一番好きなのは、相国寺の法堂であると思っている。
毎回、祇園でしこたま飲んだ後に翌日出掛け、拍手をし音響を楽しんでいるが、滅多に見れませんよ。心の洗濯であります。
今作は、とても良きアニメーション作品であると思います。>
山場の作り方に苦労した感じ
絵も綺麗だし江戸情緒もあるし、
お栄のキャラもそこそこ立ってるんだけど
如何せん、お栄には浮世絵師として、
父の北斎の様に、誰もが知ってる代表作がないから
浮世絵師として全身全霊でこの一枚を残した!
みたいな山場がない。
女を描かせたら自分以上と北斎も賞賛したお栄だけど
結局北斎の知名度と女性蔑視の時代に埋もれてしまって
逆に虚しい〜
そこを悲劇として観ると言う観方も有りか〜〜
もう1つの観方として少々意地悪ながら
声を当てている杏と実父の渡辺謙との微妙な関係を
お栄と北斎に置き換えて観ると言うのもあるかも〜〜
兎に角、杏さんの声は思った以上に良かった!
そこは5億点!!(笑)
江戸の風情
オカルトも含めてしっとりと江戸の風情を描いた佳品です。杉浦日向子と制作陣さすが。
声優はちょっといただけなかった。特に美保純。
副題の"Miss HOKUSAI"はちょっと違うんじゃないの?って思うんだけど、洋画の邦題に変なのが多いのと同じように現地人に受け入れやすい名前が付くという理屈か。
時代の義理人情や独特の艶っぽさ
原恵一監督作品。なのですが、公開当時なんかピンとこなくて見送っておりました。
が、これがなんとも味わい深い作品でした。
北斎とその娘を中心とした、江戸風俗とそこに住まう人情噺。
当時の生活感がよく書き込まれており、また作画も良い。
原作のタッチを保ちつつ、きれいにブラッシュアップしています。
キャストも主演の二人が実に良い。
親子二人ともぶっきらぼうなもので、杏と松重豊の声がぴったりなんですよ。
この時代の義理人情や独特の艶っぽさ、物語にこれといった起伏もないのですが、これが何だか面白い。
これだけ世界観を丁寧に作っているのに、主題歌が椎名林檎なのも粋ですね。
いや、これは劇場で観たかったですよ。
本当、良い作品でした。
魅力的なお栄
北斎の史実をよく知らないので、お栄のこともよく知らない。お栄にはおなおのような妹が実際にいたのか、もよく知らないが,この物語の中で語られる妹に対する優しさや愛情が心地よい。おなおが風になって北斎とお栄の家にやってくるところなどジーンときました。
事実を描いた歴史物としても面白いし、創作のアニメとしても日本文化に触れられるとても面白い映画でした。
わさわさと咲き、もりもりと散る。まさにピッタリの表現。15年ほど前まで我が家の庭にも百日紅があったが、本当にわさわさと咲くし,散る時ももりもり散ってました〜。
【わさわさと咲き、もりもりと散る】
北斎が「おーい、おーい」と四六時中、呼びつけたから、葛飾応為。
この作品の主人公、お栄の画号だ。
ふっとい眉毛で、自分のことを俺と呼ぶ。
この風貌は、江戸風俗研究家でもある杉浦日向子さんの創作だが、お栄と云えば、僕にとっては、この顔、この眉、そして、映画のせいで、この杏さんの声になってしまった。
(原作の漫画は、まぶたがもっと重そうで、アニメは美人に調整されていますね。)
「合葬」などとならんで杉浦日向子さんの代表作である「百日紅」のアニメ映画化だ。
テアトルでアニメを上映することがあるんだとか思いながら5年以上前に出かけたことを今でも鮮明に覚えている。
今でも続く浅草寺の四万六千日の縁起担ぎ、原っぱのなかにどーんと現れる吉原、そして、隅田川。
きっと江戸はこんなんだったんだろうなと、原作の共々思わせてくれる。
そして、お栄。
生涯、北斎に付き添い、結婚経験はあったようだが、実際は自立して自由に生きた女絵師。
幕府の取り締まりのあれこれを、ものともしない江戸の人々の自由な気質にも重なる。
しかし、作品は多くなく、北斎をして、美人画は自分より上手いとされたが、艶っぽさは歌麿やへた善には及ばない。
歌麿のちょっとエロチックな江戸の女性は誰もが知るところだと思う思うが、へた善こと渓斎英泉の描く女性は、石原さとみのようなふっくらした唇が特徴でセクシーだ。
でも、葛飾応為の描く女性は、凛として誰にも依存しない自立した感じが最大の特徴だ。
「月下砧打美人図」や「三曲合奏図」がそうだ。
前者は東京国立博物館蔵、後者はボストン美術館蔵で、昔、里帰りした時に見た。
そして、応為は、卓越した陰影表現を用い、「吉原格子先之図」や「夜桜美人図(春夜美人図)」を描いた。
前者は太田記念美術館蔵で、後者はメナード美術館蔵。
江戸末期とは云え、ルネサンス後期の陰影表現を用いた天才画家カラヴァッジオの作品に触れることなどなかったはずなのに、この独特な陰影表現を見ると、天才とはアトランダムに出現するのだと改めて思う。
日本にある作品も数年に一度観る機会があるかないかのはずなので、興味のある方は色々調べてみて下さい。
お栄。
江戸の自由な雰囲気のなか、オヤジの世話をしながら、オヤジの代筆も厭わず、気ままに自身で凄い肉筆画を残した天才女絵師。
描く女も男な諂うことなどない自立した女だ。
わさわさと咲き、もりもりと散る。
短くはなかったと思うが、ふっとく生きた百日紅のような女の人生だ。
おもしれぇ。
因みに、僕は、杉浦日向子さんが生前よく通ったという浅草の蕎麦屋が大好きだ。
もともと昼しか営業してなくて、開店前から人が並んで、蕎麦が無くなることもしばしば。
辛い蕎麦つゆに、摘んだ蕎麦の先っぽをちょいとつけて、ずずっ一気に啜る。
蕎麦の香りが口の中にふわっと広がる。
相席した下町のおばさんに、良い食いっぷりだね!江戸っ子だね!と言われて、良い気分になったこともある。
江戸っ子じゃないけど。
ドイツのグルメ雑誌の取材に同席したこともある。
その雑誌にデカデカと僕の顔が何枚か載った。
ちょっとした自慢だ。
百日紅は大好きなアニメだ。
見えぬこと、見えること、見え過ぎること。
好悪定まらぬ中、キネマ旬報 6月上旬号斎藤環氏の緻密骨太な評を読んで合点がいった。
見えぬこと、見えること、そして見え過ぎることの映画。
だが原典と思しき「赤ひげ」「千と千尋」の何れにも少しずつ劣る気がする。
このお芝居の間違いを教えてください
原作の杉浦先生が好きで、ずっと気になりながらやっと見られた。
口コミ見ると、ストーリーに対する意見が多いみたいですが、原作結構長いのであまり気にならない。ストーリーも、江戸の文化を描くという視点で捉えると気にならなかった。映画を見る目的が原作者か映画監督かで感想が変わると思った。
確かに演技は朴訥としている印象(嫌いではなかった)で、音楽も所々合わないものもあって、結果的に映画としての評価は辛めになってしまうかもしれないが江戸の街並み、長屋の佇まい、吉原‥随所に杉浦先生の絵を思い出すシーンがあり、それが動いているだけで満足した。
ただ、髪型、着物、物売りの声などで気になる所もあった。また、劇中の何気ない仕草など、杉浦先生でなければわからないこともあったであろう。
叶わないことではあるが、原作者に、「このお芝居の間違いを教えてください」と聞いてみたい。
杉浦先生のもう一つの作品もそうだが、原作者が存命でない事がこれ程惜しまれる作品はないだろう。
この物語を映画化できる日本の文化
個人評価:3.5
非常に日本的な物語で、日本人の粋や、霊魂などの考え方と浮世絵を上手く交差させていると感じる。ただ映画作品としては脚本がやや弱く、掘り下げもエンターテインメント性もうすい。主題歌に椎名林檎を抜擢する点は好感を持てるが、劇中のギターの挿入曲は物語とミスマッチで世界観を逆に壊している。
しかしながら、こういった物語にスポンサーが付き、しっかりと映画として描かれている事は、日本の芸術や映画の水準はまだまだ捨てたものじゃないと感じる。
メインテーマは姉妹愛?
お栄の絵の特徴、春画の背景は分かったが、レンブラントのような光と影の名画が生まれた背景は蝋燭の生活や火事見物にあったのだろうか、豊かな色彩感覚は可愛がったお猶の目の代わりをしたことで研ぎ澄まされたのだろうか、エピソードの並びからでは読み取りにくい。
ドラマ性や筆致表現、陰影など美術表現は秀逸だがやや纏まりに欠けている気がした。
「お栄」は、えらの張った四角い顔で顎がしゃくれていたという記述が残っているが「片桐はいり」似では個性が強すぎるし、アゴの代わりに眉を極端に太くするイモトメークで個性的な顔立ちに脚色したのだろう。好みの話なのだが大人が泣けるアニメを売りにするなら通俗的な目の大きいアニメ顔で可愛さを狙うより艶っぽさが欲しかった。
豪華俳優陣と宣伝文句にあるが声優が豪華である必要はないだろう、そんな予算があるなら監督の納得の行く画作りに回すべきだ、北斎の松重さんはベテランらしい味があったが「へた善」の浜田岳のように声を聴いただけで顔が浮かぶ俳優は画のキャラクターの邪魔をする。
製作者からの聡尺90分以内の制約からだろうかエピローグの橋のシーンでのお栄の語りが早口過ぎてあまりにも不自然、メインテーマが姉妹愛なら百日紅と「お猶」の絵で終わっても良かったのでは・・。
謎めいた女性って魅力的!
葛飾北斎の娘を題材にしたアニメーション。
娘の声を杏ちゃんが当てていると知って鑑賞しました。
気風の良いサバサバした雰囲気は、杏ちゃんそっくり!
誰にも臆することなく、分け隔てなく話しかける自然体の姿に惚れました。
男勝り過ぎるのか、芸術肌なのか、いざ絵を描き始めると周りのことなど目もくれず、ひたすら黙々と筆を進めていく。
その姿は、まさに葛飾北斎の血を分けた娘。
天才気質なのか、家の中の炊事や掃除を一切せず、ただ描きたいものを描くという、博打打ちのような生活は、見るものを圧倒させます。
己の満足のために描く、そんな幸せな人生を送るお栄の姿が心底羨ましい…。
あまりに自由すぎて、絵の後始末をつけずに人に手渡してしまうこともしばしば…。
魂のこもった絵は、時に人に災いをもたらすこともあるようで…。
手を出すなら始末をきちんとつけないと、後でとんでもないしっぺ返しが待っているかもしれません。
そんな恐怖にも臆せず、描きたいから描くという己が道を歩み続けた、お栄。
その後の人生は謎めいており、最終的に彼女の行方誰も知らないというのが不思議です。
謎多きお栄の人生ですが、この映画を見る限り、その生き様は幸せだったといえそうです(^^)
お江戸でござる
わさわさと散りもりもりと咲く百日紅。
北斎の娘オエイが主役で連作もののエピソードをピックアップしたつくりの映画。
殿様の注文で描いた龍の絵に煙草の火を落としてダメにしてしまう話からはじまって花魁の首が伸びる噂話を確かめにいく話、オエイが描いた地獄絵から亡者の声が聞こえてくるという話などなど。オエイにはお猶という目の見えない妹がいる。親父である北斎は病弱のお猶とどう接していいかわからない。お猶の具合が悪くなり会いに行くと死を感じてしまい、魔除けの絵を描く。愛情もあるのだが本当にどうしていいかわからないという感じ。
短い中でいろいろ盛りだくさん、とても見応えがあった。
謎の多い人物の話の盛り上がりに苦心した感
葛飾北斎(鉄蔵)の娘で浮世絵師のお栄の日常。盲目の妹お猶(なお)の死の後、百日紅の木の下で桶に入った金魚を眺めるお猶の絵を仕上げる。
神奈川沖波裏、頭蓋骨がなる木、でかい大仏に踏みつけられる。
お猶と小僧の雪あそびに代表される、お猶がからむシーンはどれも生き生きと感じられたのはさすが原恵一だな。
声優と俳優の声の違いって割りとハッキリ分かるんだな。
淡々
予告でBGMがHRな感じで絵が江戸時代というミスマッチに惹かれ観ましたが、意外にもドラマが少ない。
父北斎(鉄蔵)と母は別居、妹は更に他に預けられていて、それでも自分は父と暮らすお栄。絵師として父の仕事の手伝いはあるものの、父と住むという選択の基準が分からない。
その絵師という仕事でのドラマはあるが、かなりファンタジーで飲み込みづらい。江戸の話自体ファンタジーなのではあるが。
全体的に淡々としているのは、プロットの所為か、拙い声優の所為か。お栄の母の声、美保純が絵以上に年寄りに感じる。
実際お栄は絵師としてかなり有名らしいことを教えられた。エンディングの絵は実際のお栄の絵らしい。検索すると結構出てくるが、女性、特に遊郭や花魁の絵が多い。
期待しすぎ?
大好きな原恵一監督作品なので大いに期待しましたが、何か足りない感じが…。
会話の端々や表情の書き方に、技術の高さを感じましたが、原作をなぞっているからか、映画一本としてのつながりがイマイチでした。
お栄といえば……
葛飾北斎の娘、お栄を主人公にし幕末にさしかかる江戸を描いた杉浦日向子の原作漫画をアニメ映画化したもの。
短編連作の同作品を、主人公の成長物語として仕上げているのは、なかなかよかった。主人公のお栄といえば、1981年に新藤兼人監督が撮った「北斎漫画」で田中裕子が演じていたのを思い出すが、改めて考えると、杉浦日向子も同じ頃にお栄を描いていた事になり、やはりどちらの作品でも、男勝りの勝気な性格ながら、ふと魅力を感じさせる女性である。今回のアニメ化でも、そこは上手く描けている。
ただ一つ気になったのは、原恵一監督は緩急の付け方が今ひとつなのかもしれない。主人公が目の見えない妹に語りかけながら、まるで浮世絵の世界のように周囲の情景を表現するシーンなどは、せっかくのアニメと浮世絵の融合なのだから、もう少しゆっくり描いてほしいと感じ、その一方で、江戸のゆっくりとした時間が流れるはずの日常の暮らしの描写では、何となくもっさりとしてテンポが悪い。まぁ、同監督の他作品をそんな視点で意識した事はなかったのだが、少なくとも本作では緩急が今ひとつと感じた。
全58件中、1~20件目を表示