「これぞ江戸っ子の生き様よ」百日紅 Miss HOKUSAI みーやさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ江戸っ子の生き様よ
まず、この映画は短編を連ねたような構造になっている。
短編ごとに登場人物の一挙一動まで細かく描いており江戸に生きる者の息遣いまで感じることが出来る。
ただ、短編ごとに流れがバラバラになることはなく、お栄の変わらぬ生き様で綺麗に繋がっている。冒頭のお栄が登場するシーンに流れたロックから一貫してまさに彼女の人生はロックそのものであり、その生き方はそれこそ粋だと感じた。
お栄を通じて江戸という街とそこに住まう人々の不思議な包容力と魅力を感じることのできる日本ならではの美しい映画だった。
クオリティ面に関してはI.Gの作画の凄さはもちろんCGの可能性についても実感できる。
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